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花金だ!仕事帰りに買うプラモ。零戦!とは言わせない日本機「震電」で秋の夜長を楽しもう。

▲塗装しないとまるでSF戦闘機!プラのままかっこいいな!!再発見

 あなたの週末のプラモライフを楽しくしちゃう模型を、フミテシの独断と偏見でお届けする「花金プラモ」のお時間です。金曜夜、季節は秋とくれば「キリン秋味」を飲んで、楽しくプラモですね〜。あ〜〜飲みたい。

 

▲箱絵の赤が素晴らしい

 今週は日本機なのに「あ!零戦」と言わせないデザインで人気の「震電」です!!日の丸がついていたらもしかして「これは零……戦?」となる人も出てくるかもしれませんが、模型に馴染みのないあなたのお友達が下の写真をみたら「え?日本人がこの飛行機作ったの?本当に?」ってなると思います。キットはハセガワの「1/72 九州 J7W1 十八試 局地戦闘機 震電」。税抜き1200円とお買い得です。

▲実際にアニメや映画、ゲームでもこの震電のデザインをベースとしたSF戦闘機が多数登場します。それだけ心を掴まれるデザインですよね。1945年に誕生したとは思えないです

 見るからに非常に珍しい形をした機体で、主翼を後ろに持っていき、通常水平尾翼と呼ばれる小翼を前に配置。エンジンは機体の後部にあってプロペラも後ろ向きに取り付けられています。この方式はエンテ翼と呼ばれます。高速化と、機首にプロペラがないため機銃を機体の中心に装備でき、命中率も上げられるそうです。本当にユニークな形です。

▲説明書の解説がドラマチック。短いながらもプラモが作りたくなる震電のエピソードが詰まっています
▲震電の特異な形状により、各ユニットごとにパーツを分けているので、1/72スケールの日本機の中でもパーツは多い方です。でもさくっと組み上がりますよ
▲機体の後ろにエンジンがついているなんて、『機動戦士ガンダム00』のGNドライブみたいじゃないですか!!
▲1本!!!
▲胴体の筋彫りはシャープな凹モールド
▲このキット、飛行機模型3大あるあるの「重りはお守り」の儀式があります。後ろ側が重い飛行機は完成後尻餅をついてしまうので、それを防ぐウェイトになります

 急に重りとか言われても……は!僕たちにはあれがあるじゃ無いか!nippperでも紹介したあの「球」が!!

▲出よシェンロン!!!

 塗料瓶の中にいれる「攪拌ボール」です!これがサイズも重さもちょうど良いのです。皆さんまだ余ってますか?

▲ジャストフィットの心地よさ

 これでもうあなたの震電は尻餅をつきません。優勝です。あとは組むだけ!!

 かっこいいい!! 1200円でこんなかっこいい飛行機が手に入るなんて最高です。撮影しながら組んで「1時間9分」で完成しました。これは買ったその日に机の上にかっこいい震電を置くのも可能ですね〜。

▲左が零戦。本当に同じ時期に存在していたんですか?と何度見ても思ってしまいます

 1945年8月に終戦を迎え、試験飛行のみでその役目を終えた震電。今はアメリカの国立航空宇宙博物館別館にて1号機操縦席から前の部分のみが展示されているそうです。ぜひこの週末、あなたの手でこの震電を秋空へと届けてください。これまでの日本機は全く異なる魅力とワクワクの体験をお約束します。

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)

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