
ゴジラをはじめ、数多くの怪獣を世に送り出してきた東宝が自ら展開するプラモデルブランド「TOHO MONSTERS KIT」。その第1弾として登場したのはまさかの1993年版のゴジラでしたが、もうひとつ同時に発売されたのは対となるこのメカゴジラでした。
初代メカゴジラから18年を経て復活したこの2代目メカゴジラは、リベット満載な敵デザインの初代とも、兵器的に洗練されたデザインの3式機龍とも違う、流線主体の未来感あふれるデザインが特徴です。しかしそのスマートな2代目は、歴代メカゴジラの中で「谷間」的な存在になってしまっているのか、立体化の機会が少なかったイメージがあります。そんな2代目が自分の手で組み上げるプラモデルとして登場!さっそく組み立てて、その未来派デザインを改めて味わいましょう。

まず組み立てるのは頭部。口がくり抜かれた顔パーツに、上アゴと下アゴを後ろから差し込む構成になっています。顔を真っ二つに割るのではなく、正面の造形を守る分割にしているところに「顔はキレイに見せたい!」というメーカーのこだわりを感じ取れますね。さらに目の部分が別パーツ(しかもクリアパーツ)になっているので、軽く黄色を差すと劇中の印象にぐっと近づきそう。さらに右目を黒く塗れば、戦闘で傷ついた劇中シーンの再現も可能です。

ボディには筋肉を模したような複雑なディテールが連続しますが、パネルをペタペタ貼っていくようなことはありません。一つ一つが大きいシンプルなパーツ分割されているおかげで、サクサクと組み立てが進みます。腕、脚部、足、尻尾などそれぞれの組み立ては1ステップで完了できるような親切設計となっています。

各部位が完成すれば、腕は上半身、脚は下半身と差し込んでいくのですが、上半身と下半身をつなぎ合わせる工程がとてもグッドでした。下半身に上半身を後ろから差し込むだけの工程なのですが、なんだかここにSFメカ味を感じてテンションがあがり、思わず「合体!」などとつぶやいてしまいました。そうです。プラモデルは楽しむことが大切です。

パーツを組みながら眺めてみると、曲線主体でまとめられたデザインを感じることができ、兵器というより、未来の生命体のような印象。それでいて、頭頂部のツノや背びれの形状、短い尻尾など、確かに初代メカゴジラの意匠を引き継いでいることがわかります。大胆に刷新しながらも、しっかりと“メカゴジラのDNA”が息づいているんですね。

1993年に公開された映画『ゴジラVSメカゴジラ』は、当初ゴジラVSシリーズの完結作として構想されていたそうです。だからこそ人気怪獣であったメカゴジラを、90年代の感覚で「未来派野郎」として蘇らせたのですね。皆様も是非このキットを手に取って、シリーズの中でも異彩を放つそのデザインを手の中で再確認してください!