

タミヤが2018年に完全リニューアルした「1/48 スーパーマリン スピットファイアMk.I」。このキットは、コクピットやコクピット周辺のこだわりがとても強いプラモだ。コクピットとパイロットだけを作品として飾りたくなるくらい、素晴らしいプラモに仕上がっている。

同梱されているエッチングパーツや、非常に美しい彫刻が施されたパーツを貼り合わせてコクピットを作っていく。その内容は、タミヤが立体化している第二次世界大戦に登場した戦闘機の中でも群を抜いていて、時には繊細な組み立ても要求されるが、各ブロックが組み上がるとあまりのかっこよさに惚れ惚れする。

しかし、これだけ繊細なコクピットのパーツを飛行機の中に綺麗に収められるのか……。飛行機プラモはコクピットがズレたりすると、胴体が綺麗に合わないこともよくある。それをみごとに解消し、しかもコクピットを形成する各ブロックをバシッと定位置で固定できるようにするすごいパーツが、タミヤのスピットMk.Iにはあるのだ。それが冒頭で登場した「ゆりかご」のようなバスケットパーツ。このバスケットの窪みに、コクピットの計器盤やフレームが滑り込むようにはまっていく。

計器盤やフレームのパーツには、胴体内側にコクピットを固定するための軸が生えている。バスケットによって各パーツをズレなく固定できるので、この軸も胴体にぴったりフィットする。バスケットのおかげで究極のコクピットがスピットファイアの中に綺麗に収まるわけだ。

そして、バスケットパーツは完成するとまったく見えなくなる。まさにインナーマッスルであり、縁の下の力持ち的なかっこよさがあるのだ。プラモデルには「見えないかっこよさ」ってのもある。ぜひあなたもタミヤの1/48 スピットファイアMk.Iのコクピットを支える素敵なパーツに触れてほしい。