
週末の模型ライフが楽しくなっちゃうプラモを、フミテシの独断と偏見でお届けする「花金プラモ」。今週はぜひとも刺身(キットをていねいに組んだだけの状態。刺身も切り方で旨みが違うって言いますね)でいただきたい、タミヤのお刺身定食的なセット「1/48 川崎 飛燕 I型丁・くろがね四起セット」をご紹介します。
amazonでは飛燕単品にほんの少しお金を足すだけで、同スケールのくろがね四起もゲットできてしまう驚きのプライス!(定価は4400円)。今すぐ買いましょう! このキットだけでタミヤのスケールモデルの看板シリーズでもある「1/48 傑作機シリーズ」と「ミリタリーミニチュアシリーズ」の面白さを体験できます。しかも本商品の美しい成型、透明パーツ、キット構成はむしろを色を塗らずに一気に組んで、お部屋や机の上とかに飾っておきたくなるほど良いのです。

刺身で行きたい理由をまずお見せします。飛燕、組み立てただけでこのビジュアルがあなたの目に飛び込んできます。しかも難しい組み立ては一切なし!

そう、本キットには透明の半身が入るのです。まるでとれたてのイカのよう……。さらにこの極上の半身の魅力がさらに増す理由が、キット構成にあります。


それが機首周り内側、コクピットの再現度です。飛燕という飛行機は、日本で唯一の量産液冷エンジンを搭載した戦闘機。ドイツの液冷航空エンジンDB 601を国産化したハ40という本戦闘機のアイデンティティな部分を、適度なパーツ数と素晴らしい解像度でタミヤは表現しています。この内側のこだわりを、飛行機のシルエットを感じながら楽しんで欲しいという試みが、透明の半身パーツなのです。半身とキット構成のマリアージュを楽しむのには塗らないで楽しむというのが最短で最高なのです。

さらにこのパイロットです。タミヤの3D造形ヂカラがバキバキに発揮されています。タミヤの飛行機模型パイロットの中でもトップクラスと言える完成度で、このクオリティの日本人アニキをもっとください!翼をください!と叫びたくなるほどです。さまざまな日本陸軍機に搭乗させたくなります。


コクピットやエンジンは細かそうに見えますが、どのパーツも塊で成型されているので、難しい取り回しはほぼありません。しかもしっかりと糊代や軸があるので、接着位置もズレにくいありがたい設計になっています。

胴体をじっくりと組んでから、コクピットを入れる後乗せ方式。パイロットは上からも差し込めるので、完成後取り外しできます。

およそ2時間で飛燕が組み上がりました! 透明ボディ越しにうっすらと見える内部構造がいいですね〜〜。まるで図鑑の解剖図を眺めているような景色を、タミヤならではの美しい成形で楽しめます。この状態のまま飾っておきたくなるほど、満足度の高いプラモデルです。週末の土曜日はこれにて終了で良いでしょう。

そして飛燕に添えたいのが、もうひとつの主役「くろがね四起」。世界最高のコレクション戦車模型とも言える「1/48 ミリタリーミニチュア」シリーズにラインナップされているアイテムです。見るからにパーツは少ない。でも各パーツの成型はキレキレ。フィギュアも2体入ってくるので、彼らを使用するだけで、より情景が立ち上がってきます。

くろがね四起の幌パーツが、窓を表現するために透明パーツになっているのもグッド! 飛燕の透明ボディとくろがね四起の透明パーツが見事にマリアージュします。透明感は塗装だけではなかなか表現できない、プラモデルの成型だからこその魅力。その美しさをそのまま愛でられるのも、このキットならではの楽しさです。しかも飛燕はグレー成形、くろがね四起はダークイエロー成形。それぞれの成形色のコントラストも美しく、並べて飾るだけで「作ってよかったな」と思わせてくれる存在感があります。ぜひこの2機セットそのまま組んで、パーツの美しさやキット構成の楽しさを週末に満喫してください。それでは〜〜。