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プラモデルになっても存在感抜群の男、透明なアイルトン・セナ。

 プラモデルの箱を開けたら白やグレー単色のプラスチック……なんていうのはさすがに見慣れましたが、まさか透明のパーツがゴロッと入っているとは思わなかった。しかも、この人はアイルトン・セナ。
 F1のことなんて全く知らない私でも聞いたことのある「音速の貴公子」というフレーズ。会社の人に「セナって凄かったんですか?」って聞くと「セナはねぇ~」なんて帰りの電車に乗ってから別れるまで延々と話をしてくれる存在。しかも、その会社の人は、F1をたくさん見ていたというわけではなかったようです。それでも知っているという、ある一定の世代には知名度抜群の男、それが私から見たアイルトン・セナ。

 このセナのプラモの何が面白いって、透明であるというということもそうなんですけど、びっくりするくらいパーツの合いが良い。あまりにもピタっと合うので「フフッ」って笑っちゃうほど。レーシングスーツの格子のディテールもビシッと合う。気合い入ってます。
 そうして出来上がったときの、ものすごい未来っぽい見た目。こんなに主張が激しい人間のプラモは初めてです。透明なので存在感が限りなくゼロになり、肝心のカートに対して黒子の役割を果たすのかと思いきや逆に透明な方が目立つという妙な面白さがあります。特別な男、セナはプラモになっても格が違うというわけか……。

 こんな透明な男を乗せるカートですが、出来はバッチリ。カートってこうなっているんだな……という気づきもあって作るのが非常に楽しい。足先にあるバーはアクセルやブレーキのペダルだなってすぐにわかるし、セナの足がしっかりとそこに届いているのがなんだか嬉しい。

 元々は1/20サイズの女子高生のフィギュアの脇にカートを置いたら面白いだろうなって思って買ったプラモデルだったのに、気づいたらセナに興味が湧いて仕方がない。F1を知らない私が、プラモを通じて伝説的なドライバーに触れることになり、今まさにセナを調べようとしています。透明なプラスチックで出来上がった伝説の男。プラスチックの色が白だったらグレーだったらここまで興味が湧かなかったかもしれません。プラスチックの色が与える印象って本当に大事で面白いものだなって感じました。

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クリスチのプロフィール

クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。

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