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マッチョな戦車模型でジャンボな楽しさをゲット!!/タミヤ アメリカ M4A3E2 中戦車 ジャンボ

▲この高荷義之氏による箱絵だけでも脳汁が出ます。マジで最終決戦

 この夏はタミヤよりミリタリーミニチュアの傑作が多数再生産されました!! そのひとつがごっついシャーマン「アメリカ M4A3E2 中戦車 ジャンボ」!! 個人的にめちゃくちゃ嬉しい再生産!! 一時期は作りたくて中古ショップを回ったほどでした。

 一度聞いたら忘れない「ジャンボ」という響き。ドリームジャンボ、ジャンボ鶴田、ジャンボ尾崎(僕の少年時代、日曜日のゴルフ中継は彼が中心でした)、チョコモナカジャンボ……俺もジャンボの称号が欲しい。ジャンボ・フミテシ……。そんな偉大な響きはゲットできませんが、プラモのジャンボはこの度ゲットできました。

 この戦車は、第二次世界大戦のクライマックスに登場したアメリカ軍の車両。アメリカを代表するM4シャーマン中戦車の装甲を強化した「突撃戦車」です。その重武装の逞しい姿から、アメリカ兵に「ジャンボ」の愛称で呼ばれます。強化された装甲でぐいぐいと前線を突破し、主力である歩兵部隊を導くのがジャンボの役目なのです。

▲ジャンボと言うけど、パーツ数はコンパクト! ギャップ萌えだぜ

 ジャンボは人気の車両でもあるので、アスカモデル、モンモデルなどからもバキバキのプラモが発売しています。こちらもかっこいいのですが、細部までこだわったキットなので製作のカロリーもそれなりにかかります。しかしタミヤのキットは、1987年に発売されたキットということもあり、シンプルな構成でサクッと組めます。しかし各パーツの成形のクオリティは充分なので、完成後も古臭さが前面に出るようなことはありません。付属のアニキ(フィギュア)だけが、昭和写真を見た時のようなノスタルジーを感じさせます。

▲「張り切り過ぎだぞ!」と声をかけたくなる、178mmという分厚さの防楯。エッジがピンピンだぜ
▲砲塔の装甲厚は152mm。普通のシャーマンの可愛い丸っこさとはおさらばした、マッチョな仕様

 ぱっと見は普通のシャーマンなのですが、砲塔が大型の一体鋳造タイプになっていたり、各装甲板がかなり分厚くなっているので、実際に組んでみると全くの別物という印象を得られます。

▲M4A3の車体に、ジャンボの装甲板を直接接着していきます。そのためにいらないディテールをカットすることになります

 ジャンボはM4A3の車体前部・側面に38mmの装甲板を溶接するという、僕達が大好きな増加装甲的パワーアップが施されています。それを追体験するかのように、M4A3の車体に、直接ジャンボの装甲板を接着していくのです。ドイツ戦車に負けないぞ! なんて思いながら、どでかい板を接着していく工程は楽しいですよ〜。

▲カットしたディテール部分はヤスリで削ってより平滑に。こうすることで前面の増加装甲もピタリと合わさります
▲車体と同じ長さの装甲板を追加! マシマシでござる
▲合体!! めちゃくちゃゴツくなりました!!

 足回りはシャーマン戦車の基本的なスタイル。地道にやっていきましょう。シンプルな構成ですがボギーを6個作るとなんだかんだ疲れるので、休憩なども入れて楽しんでくださいね。

▲足回りのパーツが収められたランナー
▲車体とのフィットは問題なし。ガタついて車体が浮いちゃうなんてことはないです
▲付属するフィギュアは、タミヤのシャーマン系キットを買うと何度も出会うことになる定番のお二人。体型や造形から、懐かしさが感じられるパーツです
▲完成!! 履帯は外側に「アヒルのくちばし」なんて呼ばれたエンドコネクターが装備されたタイプです

 キットは2時間半もあれば組み上がります。車体の成型色がオリーブドラブで、履帯が黒いので、組むだけでもこれだけ満足感ある仕上がりになります。キットそのものが、昔のキットとは言え良いので、現代のアニキたちを召喚したりするだけで、ジャンボはさらに輝きます。ぜひ最新のアメリカ歩兵や戦車兵なんかと合わせて楽しむと、何倍も幸せな時間を過ごせると思うので、合わせて作ってくださいね! それではジャンボな週末を!!

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)

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