この夏はタミヤよりミリタリーミニチュアの傑作が多数再生産されました!! そのひとつがごっついシャーマン「アメリカ M4A3E2 中戦車 ジャンボ」!! 個人的にめちゃくちゃ嬉しい再生産!! 一時期は作りたくて中古ショップを回ったほどでした。
一度聞いたら忘れない「ジャンボ」という響き。ドリームジャンボ、ジャンボ鶴田、ジャンボ尾崎(僕の少年時代、日曜日のゴルフ中継は彼が中心でした)、チョコモナカジャンボ……俺もジャンボの称号が欲しい。ジャンボ・フミテシ……。そんな偉大な響きはゲットできませんが、プラモのジャンボはこの度ゲットできました。
この戦車は、第二次世界大戦のクライマックスに登場したアメリカ軍の車両。アメリカを代表するM4シャーマン中戦車の装甲を強化した「突撃戦車」です。その重武装の逞しい姿から、アメリカ兵に「ジャンボ」の愛称で呼ばれます。強化された装甲でぐいぐいと前線を突破し、主力である歩兵部隊を導くのがジャンボの役目なのです。
ジャンボは人気の車両でもあるので、アスカモデル、モンモデルなどからもバキバキのプラモが発売しています。こちらもかっこいいのですが、細部までこだわったキットなので製作のカロリーもそれなりにかかります。しかしタミヤのキットは、1987年に発売されたキットということもあり、シンプルな構成でサクッと組めます。しかし各パーツの成形のクオリティは充分なので、完成後も古臭さが前面に出るようなことはありません。付属のアニキ(フィギュア)だけが、昭和写真を見た時のようなノスタルジーを感じさせます。
ぱっと見は普通のシャーマンなのですが、砲塔が大型の一体鋳造タイプになっていたり、各装甲板がかなり分厚くなっているので、実際に組んでみると全くの別物という印象を得られます。
ジャンボはM4A3の車体前部・側面に38mmの装甲板を溶接するという、僕達が大好きな増加装甲的パワーアップが施されています。それを追体験するかのように、M4A3の車体に、直接ジャンボの装甲板を接着していくのです。ドイツ戦車に負けないぞ! なんて思いながら、どでかい板を接着していく工程は楽しいですよ〜。
足回りはシャーマン戦車の基本的なスタイル。地道にやっていきましょう。シンプルな構成ですがボギーを6個作るとなんだかんだ疲れるので、休憩なども入れて楽しんでくださいね。
キットは2時間半もあれば組み上がります。車体の成型色がオリーブドラブで、履帯が黒いので、組むだけでもこれだけ満足感ある仕上がりになります。キットそのものが、昔のキットとは言え良いので、現代のアニキたちを召喚したりするだけで、ジャンボはさらに輝きます。ぜひ最新のアメリカ歩兵や戦車兵なんかと合わせて楽しむと、何倍も幸せな時間を過ごせると思うので、合わせて作ってくださいね! それではジャンボな週末を!!
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)