
とってもシンプルな形状にオリーブドラブ色で塗装された一見普通なこの戦車「M4シャーマン」。第二次世界大戦において、アメリカ軍・連合軍で大量に使用され、ソビエトのT-34と並んで量産戦車の代表格とも言える戦車です。アーマーモデリング最新号では、このシャーマンを大特集します。
でもそんな大量投入された戦車が、なんで特集のタイトルのような「シャーマンだって怖くない!」という言葉を産むのでしょうか?今の僕はシャーマンは全く怖くないのですが、確かに戦車模型を始めたばかりの時のことを思い出すと「怖い」or「何が違うねん」という気持ちがバリバリありました。
模型屋さんに行くとこのオリードブラブの戦車がタミヤ、ドラゴン、タスカ(現アスカモデル)など多数のメーカーから発売されており、さらにM4シャーマン初期型、M4A1(75)、M4A3E8など呪文がめっちゃ書いてあります。まるでラーメン二郎の注文のようです。M4に言葉がマシマシされてます。ガンプラのジムのバリエーションとかは色や装備、特徴的な名前で「なんかそれぞれ違うよね〜」ってなりますが、初見の人間にとってシャーマンはマジで違いがわからないと思います。つまり、模型の棚から「選ぶ」ことがむずいのです。そんな気持ちを模型店で感じたら「怖く」なりますよね。「怖い気持ち」をとっぱらいますよ!と元気にリードしてくれるのが今月のアーマーモデリングなのです。





このようにM4シャーマンを模型店で選べる人にしてくれる今月のアーマーモデリング。定番キットから、最近ラッシュのように発売された海外メーカーのシャーマンキットまで紹介され、じっくりとシャーマン戦車を堪能できる1冊になっています。僕がシャーマンを手に取ったきっかけは、模型誌に載った冬季迷彩がカッコよく塗られたタミヤのシャーマン・75mm砲搭載・後期型(前線突破)でした。そこから僕はM4の面白さにハマっていきました。そんな風に今回のアーマーモデリングで載った作例から、自分がかっこいいと思ったタイプを模型店で手に取ってください。怖い、わからないと思っていたものほど知ると愛が深まる。そんな経験もこのM4シャーマンは体験させてくれるかもしれませんよ。