週末の模型ライフが楽しくなっちゃうプラモを、フミテシの独断と偏見でお届けする「花金プラモ」。ウクライナの模型メーカー・ミニアートがまたまたやってくれました! なんと「本棚」のプラモ。プラモの世界にまたひとつ、戦いから離れたマスターピースが爆誕したのです。めちゃくちゃカッコよくて、作るのも並べるのも面白いのでマストバイですよ!
今プラモの世界のひとつのトレンドとも言えるのが「普通の人や普通の景色のプラモ化」です。動物園で遊ぶ人、動物、職業、散歩したりジョギングしたりする人。そういった戦いや競争から離れたプラモデルというのがどんどん登場しています。今回ご紹介する「1/35スケール 本棚」も図書館で見たことがあるような、シンプルな景色を楽しめるプラモです。何に使うかは、あなた次第。普通の景色・普通の人のプラモは、僕たちの想像力を掻き立てるスイッチともなるのです。
nippperメンバー数人だけの秘密ですが、僕は棚を作るのが苦手です。ネジを取り間違えて、さぁ大変。ドジョウじゃなくてネジが板を貫通してこんにちは、なんてことを連発で引き起こしました。
それは良いとして、ミニアートの棚は、接着剤をペタペタ塗ってパーツを合わせればすごく綺麗な棚が完成します。めっちゃ簡単です。ミニアートの椅子や机って、実は結構ハードモードな罠が潜んでいたりするのですが、この棚はベリーイージーでした。
本はランナーから切り離すだけ! それで完成です。一応配置例は箱に記載されていますが、お好きな組み合わせにしてOK。縦にも横に倒しても置けます。
地面や壁が無くても、本棚が6台も並ぶと自然と脳内に図書館のような景色が補完されてきます。この本の密度感も見ているだけでワクワクしてきますね。棚ができたら、あとはプラモの仲間たちを連れてきて、みんなで遊びましょうぜ!!
人や景色と絡める普通の模型。かつてはレジンキットなどでしかなかったようなものが、こうやってプラモとなってどんどん登場しています。ミニアートはその先鋒とも言えるメーカーです。ぜひ模型店に行って、ミニアートの模型をじっくり見てください。あなたの心の景色にズバッとくる模型がきっとそこにあると思います。ぜひ、普通で楽しい景色をプラモで楽しんでください。
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)