さて、今回棚から引っ張り出してきたのは大好きなカテゴリーでもあるジェット練習機。チェコの模型メーカー「KPモデルズ レオナルドM-345」です。現在イタリア空軍で使われてる機体ですが、小柄ながらタンデム複座スタイルで「ザ★ジェット練習機」といった佇まい。レオナルドって聞き慣れないメーカー名ですが、イタリア軍用機でお馴染みのアエルマッキの親会社だとか。
KPモデルズはこれまでも数度取り上げてます。ホーカーテンペストのような簡易インジェクションなのにビックリ精度のキットと、もう少し頑張れたんじゃないですか??(誰様)というキットがありまして、「今回はどうなのかなー? わくわくだなー」と半年ぐらい寝かしてたんですよね。
若いころからヒコーキプラモ作ってると凹モールドってだけでそれなりに安心もするんですが、「まあ、こればっかりは組んでみないとわかんないよねー」という事でニッパーを入れていきます。
胴体を貼り合わせて、サイズ感でも見てみるかと左右貼り合わせようと思ったら……尾翼が合わない。バリもあるのでしょうがないよねとチェックすると……謎のモッサリとしたプラの盛り上がりが。これ、金型が壊れた跡かな???
埋まったところを彫刻刀で彫り起こしたり反対側薄く削ったりして合わせてもなんかズレる。パーティングラインにビミョーに発生してるバリとかが影響してるっぽいから削る。合わせる。まだズレる(組み上がるまでこれの繰り返し)。いや、なかなかどうして手強いぞ……。パーツ数少ないから作りやすいとかって問題じゃないってやつだなこれ……。
「半日かからずサクサクとお手頃で可愛らしいジェット練習機が組めるよ!」と書きたかったんですが。そうはならんかった感じです。でも組み上がって眺めて愛でると、やっぱりかっこいいからなー。カタチになって手元にあると、苦労はすっぽり忘れちゃうもんですね! いやはや楽しい時間ではありました。時には手間のかかるキットも楽しいものです。
1977年生まれ。戦車道とスピットファイア道を行き来する模型戦士。生まれ育ちは美濃の国、今はナニワ帝国の片隅でプラモデルを作る日々でございます。