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【レビュー】「第4.5世代機」ってなに?/アカデミーのKF-21で味わうステルス戦闘機のエントリーモデル

 「〇〇世代」と聞いて想像するものといえば、代表的なところでは人口動態やポケモン、お笑い、あるいはスポーツでも黄金世代とかいろいろ呼ぶことあります。戦闘機にも同じように機能や性能で世代分けがされていますが、その中でも韓国のKF-21戦闘機は『第4.5世代』という少し変わった立ち位置にいます。

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 アカデミーの1/72 KF-21戦闘機を手に入れて驚いたのは、パッケージのアイコンにもあるとおり接着剤不要のプラモデルだったこと。同社の他の戦闘機プラモが接着組立式にデカールといった「普通のスケールモデル」だったのに対し、このKF-21は接着剤不要のスナップフィットかつマークはテトロンシールといったキャラクターモデル、あるいはアオシマの楽プラのような手に取りやすいフォーマットを選んでいます。

 戦後のジェット戦闘機はジェット化でプロペラ機を過去のものにした第1世代から超音速の第2世代、レーダー誘導ミサイルを装備する第3世代、高い機動力を持つ第4世代、そしてステルスを纏った第5世代へと進化してきます。ただこの区分は必ずしも絶対ではなく、また時にはその中間を行く過渡的な機体も現れました。

 このKF-21も第4世代を凌駕しつつもF-22やF-35のような完全なステルス性までは持たないため、開発元のKAI(韓国航空宇宙産業)は「第4.5世代」と分類しています。21世紀に開発が始まった新型機なのになぜ最新世代を目指さなかったのか。それは韓国初の国産ジェット戦闘機として技術やコストの制約の中で開発スピードを重視し、まずは実用化することを優先したからだそうです。

 アカデミーのキットに戻って仔細を見てみると、コクピットの繊細な彫刻や豊富な武装、コンプレッサーまで再現されたインテークダクトなどスケールモデルとしても見どころが多い内容になっています。

 そんなキットをパチパチ組みながら思うに、アカデミーがこの仕様を選択したのは韓国初の国産ジェット戦闘機としてベテランだけでなく初めてプラモを作る人を含む多くの人に手にとってもらえるようにするためではないでしょうか。

 いきなり第5世代を開発するのが難しいから第4.5世代から…という実機の戦略。それがプラモの世界でもいきなり「普通のスケールモデル」はちょっと、と感じる人にも配慮された設計としてシンクロしている構図が興味深いな……。そんなことを考えながら組んでいたら双発ジェット戦闘機とは思えない速度で完成してしまったこのキット、飛行機模型の経験が浅い人にも安心で、ベテランモデラーにも新鮮なので、ぜひとも手に入れて組んでください。

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Branz01

静岡県出身・大阪府在住の1985年生まれ。本業はマシーンの研究開発で模型は心の栄養です。

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