窓を開ければ熱風! 缶スプレーを吹こうとお外に出たら灼熱!! どうした日本。暑すぎるねん……。でも暑くてもプラモが作りたい、塗りたいオレたちプラモキッズ。そんな時は、涼しいお部屋で水性塗料の筆塗りを楽しみましょうや! 匂いも少ないし、準備やお片付けも簡単。エアブラシ塗装をメインで楽しんでいる人は、特にこの機会に筆塗りチャレンジしてみてください。いつもとは違った感じに仕上がるし、ペタペタ塗っている感覚も新鮮で絶対に楽しいですよ!
僕の筆塗りスペースはダイソーのお盆。この上で組み立てもします。お盆があると、お盆を移動させるだけでどこでも製作スペースになるので超便利。家族とテレビ見たり、喋りながらプラモをしたいので、リビングにお盆を持って移動することも多いです。
僕の塗料は水性ホビーカラーがメイン。塗料、水性ホビーカラー専用うすめ液、塗料皿、筆、ペーパーパレット、キッチンペーパー、お盆を用意して塗っています。
最近お気に入りの筆は「タミヤ モデリングブラシHGII」。面相筆も平筆もコシが絶妙で塗りやすいです。この筆で一番気に入っているのが「塗料のキレの良さ」。特に平筆はキレ良く塗料が筆から出ていくので、平筆の両脇に塗料が溜まってしまうようなことがありません。まだ持ってない人は、価格も安価なので、ぜひゲットしてください。
混ぜたい色を出したら、一気に混ぜないで、少量ずつ混ぜます。塗料を全部混ぜて作った色を塗るのでは無く、僕は混ぜながら近似色を塗り広げて微妙なグラデーションを表現するのが好きです。
水性塗料筆塗りの良いところはこうやってリビングなどの生活空間で模型を楽しめること。息子が今夢中になっている『マインクラフト』のプレイを観ながら、塗装を楽しめます。
迷彩の塗り分けは面相筆で。塗装図を見ながら、おおよその塗り分けラインを描いていきます。全然ぺろぺろでいいです。後でラインの中を塗りつぶしていく時に形は整えられます。
筆塗りの最後の締めは「ウォッシング」(シャバシャバに薄めたエナメル塗料で、模型全体を洗うように塗ること)。これをするだけで、筆塗りが引き締まって見映えが何倍も良くなります。だから筆塗りしていて「なんかぽわ〜っとしてるな〜」と思っていても大丈夫。ここでビシッとまとまりますので!
塗り上がり!! 1日で楽しく完成しました。途中で娘とスーパーに行ったり、息子とゲームしたりと家族といっしょの時間を過ごしてもこうやってプラモを楽しめます。筆塗りは仕上がりや塗り方に注目が行きがちですが、いちばん良いところは「手軽さと楽しさ」だと僕は思っています。省スペースで準備も楽。家族や仲間と話しながら塗装も楽しめる……。自分の大好きな趣味を、いつもの生活空間の中に取り入れやすいという利点は、他の塗装方法にはない魅力だと思っています。
夏の暑い日でも、水性塗料を活用した筆塗りなら涼しいお部屋で塗装を楽しめるので、ぜひ夏は筆塗りを楽しんでくださいね!! それでは。
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)