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「タミヤ新平筆3兄弟」、絶対にセットで買ったほうがいい理由。/モデリングブラシHGII 平筆

▲この3本があれば、楽しくかっこよくプラモの筆塗りを楽しめます! 3兄弟は揃うとすごいパワーを発揮しますよ!!

 タミヤの新作「モデリングブラシHGII 平筆」の3兄弟。以前からぱたがレビューして絶賛していたこの筆。僕も気になっていたので、この筆3本を使用して実際に飛行機模型を塗ってみました。
 この筆、本当に最高です!! そして絶対に3本揃えて使ってください。それぞれの筆のサイズの絶妙さによって、筆塗りでグラデーション塗装がお手軽にできますよ!!

▲写真奥から「極小/小/中」の3サイズでラインナップ。溶剤耐性も強いので、ガシガシプラモ用塗料や溶剤を使ってもへこたれません!!
▲からぱたによるレビュー! 筆の基本性能をこちらでチェックしよう

 筆の基本的なスペックは、上のリンク記事を読んでください!! この記事では僕が飛行機を1機塗り上げて感じた使用感をまとめていこうと思います。

▲使用した塗料は、同じタミヤの「タミヤアクリル」。日本を代表する水性アクリル塗料です。飛行機の下地にはオリジナルブレンドの水性サーフェイサーを使用しています

 タミヤ製平筆(HGシリーズ)はウマの毛でしたが、今回のHGIIはPBTという素材でできています。コシは柔らかめ。このちょいやわらかなコシが、僕は最高に気に入りました。曲面で暴れずに、筆がパーツにしっかりと追従していきます。

▲先代との違いはこちらの記事をチェックしてください
▲まずはいちばん幅の広い「中」で全体を一気に塗ってみます

 3兄弟で一番サイズの大きい「中」。1/48スケールの飛行機の翼もサクサク塗れます。さらに平筆特有の筆ムラである「筆の両端から塗料が多く出て厚ぼったくなる」という現象もかなり抑えれています。超極細の毛により、塗料の含みも吐き出しも安定しているからだと思います。

▲次は中間の幅を持つ「小」です。

 「中」でざっと広い面を塗ったら、今度は「小」に持ち替えます。僕はこの「小」で各面の中央部分をメインに塗っていき、下地を残したいところとしっかり塗りたいところのメリハリをつけていきます。これでグラデーションが生まれます。

▲最後にいちばん幅の狭い「極小」に持ち替え、1段明るくした塗料でハイライトを入れます。パネルの中央や、突起物をこの筆で塗ります

 最後は「極小」に持ち替えます。明るい色をハイライトが映えそうなところに塗って行きます。適度な幅が、広い面にグラデーションを付けるのにちょうど良い大きさ。とても楽しく塗装することができます。

▲「中」はタミヤスミ入れ塗料(タミヤがエナメル塗料をスミ入れに適した濃度にして販売している物)を使用したウォッシングをするのにも適しています。

 シャバシャバに薄めたエナメル塗料で、全体を洗うように塗る技法「ウォッシング」。これをすることで、模型にお手軽に汚れを表現できます。ウォッシングの技法にもこの筆はピッタリ。ウォッシングは最後にエナメル溶剤を含ませた筆や余分な綿棒で塗料を拭うのですが、この拭う作業の時にこの筆はとても良いです。柔らかなコシときれいに揃った毛先で、ウォッシングの塩梅のコントロールがとてもやりやすいのです。筆も溶剤耐性が強いので、エナメル溶剤を筆に含ませてガシガシ作業しても大丈夫です。

▲エナメル溶剤を含ませたら、汚れが流れそうな方向(飛行機なら前から後ろ方向)に筆を動かします。こうすることで汚れの軌跡を表現することができます。この筆だとこのコントロールがとてもやりやすいです

 このようなウォッシングの調整も3本あれば、様々な幅の汚れを生み出すことができます! このような汚し塗装の表現の幅も広がりますよ。

 メイン塗装、ウォッシングのような汚し塗装の表現も3本セットで思い切り広がる、タミヤ「モデリングブラシHGII 平筆」。あなたの筆塗りが楽しくなること間違い無しなので、絶対に3本まとめて買ってください!!

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)

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