ヤークトタイガー。それは第二次世界大戦に登場したドイツ軍の鋼鉄の壁です。大型の固定戦闘室前面の装甲厚は250mm!!! 側面でも80mmというまじで鉄の壁とも言えるものが、およそ80年前にヨーロッパで動き戦闘していたのです。ドイツ軍車両の中でも圧巻の迫力とかっこよさを、タミヤの1/48ミリタリーミニチュアなら3時間ほどで堪能できます。コレクションサイズの1/48スケールでも片手からはみ出るすごいボリュームになっていますよ。
ヤークトタイガーは、超強力な戦車「キングタイガー」のコンポーネントを流用しながら新設計された重駆逐戦車です。主砲は当時試作中だった超重戦車マウスのものを流用。55口径12.8cm砲は、大戦中に量産された戦闘車両の搭載砲としては最強でした。その威力は3000mの遠距離からでもシャーマン戦車を易々と撃破できるほどです。
部分連分割履帯、大量の転輪……と、重量感MAXな足回りを作っていきます。完成すると「1/48スケールの戦車でこの迫力はやばいぜ……」ってちょっと圧倒されます。またシャーシ内部には錘をセットできて、見た目の迫力だけでなく、手にした時のずっしり感というもの味わえます。
ひとつひとつのパーツが大きくて、より「戦車は鉄の塊なんだ」ってことを組みながら体感させてくれます。そしてこの迫力、異様さってものこそが「第二次世界大戦のクライマックスバトル」なんだと思わせてくれます。ガンダムの一年戦争でいえば、ソロモン、そしてア・バオア・クーの香りがしてくるのです。
これだけでデカくて迫力のある戦車を、テンポ良く組めてバキバキのかっこいい塊ができる。そんなプラモ世界中でも「タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュア」にしか存在しません。買って、組んで絶対に後悔させません。この車両が持つ迫力とかっこよさ、タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアの組み立てる楽しさを思う存分堪能できるスーパーキットなので、ぜひこの夏作ってください。
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)