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心地よい「辛さ」と「旨さ」がある、手のひらサイズの紫電改/「アオシマ 1/72 紫電 二一型」

▲日本酒度って数値、かなり限定すぎる値じゃない!? 俺たちも欲しい「プラモ度」。プラモ度∞(無限)とか口に出したい!!

 日本酒ってよく「辛口」(これはスパイシーな意味ではなく、ドライですっきりとした味わいのこと)「甘口」なんて言いますよね。日本酒を飲むときの好みを伝えるのに、最もよく使われる言葉でしょう。それを多くの人に分かりやすくした数値に「日本酒度」というものがあります。この値がプラス方向だと「辛い」、マイナス方向だと「甘い」というお酒になります。今度日本酒を買うとき見てみてね。これを知っているだけでも、結構お好きな味に辿り着けると思います。

 僕が好きな日本酒は適度な辛さがあるタイプ。そして模型もそのようなタイプが結構好きで、味の好みと模型の好みって通ずるところがあるのかも……。今回ご紹介する「アオシマ 1/72 紫電二一型」は、まさにそんな模型で、コレクションサイズだけど、適度に中身が詰まっていて楽しいのです。

▲完成するとパキパキのディテールによって、小さいけどメリハリある姿となります。かっこいいですね
▲最近店頭に並んでいる再生産版は、パッケージがリニューアル。飛行機模型には珍しい、ちょっと厚みのある箱となっています

 太平洋戦争での日本海軍の戦闘機。紫電二一型以降のタイプを「紫電改」と呼びます。太平洋戦争に出現した日本機の中でも最もすばらしいものの一つと呼ばれています。個人的にはゲルググのような存在感があるなと思って好きです。零戦とは異なった迫力があるので、ぜひ作って欲しい日本機のひとつです。

▲デカールの他に、カラー印刷の塗装図が嬉しい! 目で見るだけで色を追えます
▲さらに使用する塗料名の脇にはカラーチップもあり、「この色ってこんな感じなのね」ってすぐ確認できます

 ランナー(プラモのパーツが収めらた枠)枚数などは1/72スケールの飛行機模型らしいボリューム。しかし、エンジンやコクピットのパーツが収められているランナーだけ異様にパーツが細かいんです。そう、このプラモ、小さいけど飛行機の中にはこんなものが詰まっているよというのを、とっても良い塩梅でプラモに落とし込んでいるのが特徴なんです。

▲1/72スケールの飛行機模型らしいパーツ量。でも1枚だけちょっと細かいパーツがぎゅぎゅっと収められているランナーがあります
▲コクピットやエンジンです! 小さいサイズの模型ですがお腹の中が良い塩梅で詰まっているんですね
▲フレームまで組むのか! っとワクワクドキドキ。コクピットってこのような枠で囲われているのかと体感できます
▲エンジンのパーツもぎゅぎゅっとディテールが凝縮されていて素敵。メカの濃い味を楽しめます

 コレクションサイズの飛行機模型では、「あっさりとしたプラモ」「濃厚なプラモ」と両極端なものはよくあるのですが、こういうちょうど良い塩梅みたいなプラモって意外と少ないと思います。内部パーツもプラパーツでできる範囲で、組みやすさも尊重した作りとなっています。ですので、ちょい辛口な味わいを楽しみながらも、最後まで「美味い!」となれる飛行機模型なのです。

▲コクピットパーツは、胴体にぴったりフィットするので、安心してください
▲翼から機銃が生えているので、細かいパーツの取り付けも無し。真っ直ぐ綺麗に生えた機銃を何もせずともゲットできます
▲中身ができてしまえば、あとは楽しい時間の連続。翼、胴体などを貼り合わせて行くだけで、どんどん飛行機の形になっていきます
▲完成!! 上から見たときのこのマッシブさ。紫電改はかっこいいですよ〜

 全てがあっさりしていると「ちょっと物足りないなぁ〜」って思うことは、僕にもあります。適度に作った感が味わえて、最後まで楽しくゴールできる。まさに「アオシマ 1/72 紫電二一型」のプラモは、そのお手本とも言える飛行機模型です。完成したら、ぜひちょい辛口な日本酒で乾杯してね。

▲福島県会津の白井酒造が造る「風が吹く」は大好きな日本酒のひとつ。特に「グリーン 山廃純米吟醸生原酒」は最高です。下のリンクのもめちゃ旨です
フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。

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