

日本酒ってよく「辛口」(これはスパイシーな意味ではなく、ドライですっきりとした味わいのこと)「甘口」なんて言いますよね。日本酒を飲むときの好みを伝えるのに、最もよく使われる言葉でしょう。それを多くの人に分かりやすくした数値に「日本酒度」というものがあります。この値がプラス方向だと「辛い」、マイナス方向だと「甘い」というお酒になります。今度日本酒を買うとき見てみてね。これを知っているだけでも、結構お好きな味に辿り着けると思います。
僕が好きな日本酒は適度な辛さがあるタイプ。そして模型もそのようなタイプが結構好きで、味の好みと模型の好みって通ずるところがあるのかも……。今回ご紹介する「アオシマ 1/72 紫電二一型」は、まさにそんな模型で、コレクションサイズだけど、適度に中身が詰まっていて楽しいのです。


太平洋戦争での日本海軍の戦闘機。紫電二一型以降のタイプを「紫電改」と呼びます。太平洋戦争に出現した日本機の中でも最もすばらしいものの一つと呼ばれています。個人的にはゲルググのような存在感があるなと思って好きです。零戦とは異なった迫力があるので、ぜひ作って欲しい日本機のひとつです。


ランナー(プラモのパーツが収めらた枠)枚数などは1/72スケールの飛行機模型らしいボリューム。しかし、エンジンやコクピットのパーツが収められているランナーだけ異様にパーツが細かいんです。そう、このプラモ、小さいけど飛行機の中にはこんなものが詰まっているよというのを、とっても良い塩梅でプラモに落とし込んでいるのが特徴なんです。




コレクションサイズの飛行機模型では、「あっさりとしたプラモ」「濃厚なプラモ」と両極端なものはよくあるのですが、こういうちょうど良い塩梅みたいなプラモって意外と少ないと思います。内部パーツもプラパーツでできる範囲で、組みやすさも尊重した作りとなっています。ですので、ちょい辛口な味わいを楽しみながらも、最後まで「美味い!」となれる飛行機模型なのです。




全てがあっさりしていると「ちょっと物足りないなぁ〜」って思うことは、僕にもあります。適度に作った感が味わえて、最後まで楽しくゴールできる。まさに「アオシマ 1/72 紫電二一型」のプラモは、そのお手本とも言える飛行機模型です。完成したら、ぜひちょい辛口な日本酒で乾杯してね。
