最新記事やプラモデル情報を毎日お届け!
follow on Xをフォロー!

貼るだけで“超精密の感動”を教えてくれた「虎の尻」。タミヤ ドイツ重戦車タイガーIシリーズ エッチンググリルセットの話。

 「貼っただけだよ!! すごいかっこいい!! 俺にもできた」。そんな最高の成功体験ができるパーツと場所が、戦車模型にもある。

 プラモデルの世界には、「貼るだけ、取り付けるだけ」で一気にかっこよく見える別売りのディテールアップパーツというものがある。ガンプラで言えば、「かっこいい手首パーツ」がその最たる例だ。

BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)

 戦車模型でもプラパーツでは表現できない薄さや彫刻を金属パーツで作り出した「エッチングパーツ」というものがある。その中でも「タミヤ ドイツ重戦車タイガーIシリーズ エッチンググリルセット」は、プラモに金属性ディテールアップパーツを貼るとかっこよさで脳汁が出てしまうということを教えてくれる。パーツのサイズも大きいので、貼る作業自体も簡単。お手軽に「ディテールアップの初めの一歩」を踏ませてくれるのだ。

▲焼肉の網のような箇所。ティーガーのお尻にはまさにエンジングリルと呼ばれるディテールが存在する。ここにはさらに弾片防止ネットというものが装着されているのだが、プラスチックでは表現できないほどの細かさなのだ

 エッチングという、化学薬品などの腐食作用を利用した表面加工の技法を使うと金属でとっても細かなパーツを作り出せる。そうやって生み出されたエッチングパーツは戦車模型やスケールモデルで、さらに解像度を求めるアニキたちに愛されている。今回のエンジングリルのようにポイントで使用しても見映えが向上するので、モデル全体に使用しなくても良い。

▲よく切れるデザインナイフで押し切るようにして、枠からパーツを外す
▲接着面積がしっかりと確保できる場合は、ハイグレード模型用で接着するのが便利。はみ出しも拭き取れるし、硬化時間も長いので位置調整も効く

 金属パーツなので、プラ用接着剤で貼ることはできない。瞬間接着剤やハイグレード模型用のような多用途接着剤で貼っていく。ハイグレード模型用はチューブに入っているのだが、2本くらい買ってきて、使い終わったタミヤやGSIクレオスのプラモ用接着剤の瓶に移し替えるとめちゃくちゃ使いやすくなる。そう、プラモ用接着剤の蓋には筆がついているのだ。これによってピンポイントで塗りたいところに塗れる。移し替えて1年くらい経つけど、全く問題なく使用できている。

▲プラモ用接着剤を塗る感覚で塗り塗り。ハイグレード模型用は乾燥すると透明になって、接着剤の跡がほとんど目立たない。はみ出したら水を含ませた綿棒で拭き取ればキレイになる
▲切り出したパーツを上にポンと置いて、乾燥を待てばおしまい

 タミヤがラインナップしている純正のアフターパーツは、「貼るだけ、置き換えるだけで一気に見映えが良くなる」、料理の隠し味的アクセントを模型に加えられるものが多い。全身をバキバキにするものではないので、「俺、もう少しだけこの模型をカッコ良くしてみたいな」って人にとってすごく寄り添ったアフターパーツが多い。そしてそれらは、プラモに改造パーツをつける楽しみの初歩を体感させてくれるのだ。

 ティーガーだけでなく、パンターやキングタイガーといった他の戦車のエンジングリルも発売されている。そう、この猛獣たちのお尻で、戦車模型のネクストステージに立てるのだ!! おしまい。

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。

関連記事