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プラモを作って、バイクというマシンへの憧れを確かなものにする話。

▲初バイクプラモ、タミヤの1/12 モンキー125

 初めてバイクプラモを作りました。メッキパーツやゴム製のパーツ、ビニールチューブなど異素材を組み合わせる工程を複数経験できるプラモは新鮮で、なんだかお得な感じすらしてきます。しかしなんだろう。戦車もカッコいいし、ガンプラもカーモデルもカッコいいと思っている。でも完成したバイクが手の中に納まった時の高揚感は、他のジャンルと明らかに違う!

 私がバイクに乗ったことがあるのは人生で一度だけ。自動車学校の原付講習の時です。自転車に乗ることもほとんどなくなっていた私が、むき出しの体に浴びたスピード感に興奮したのを思い出しました。実際乗っていたのは1時間にも満たないでしょうが、この日、私の中にバイクへの憧れが生まれたのは確かです。その後すぐに就職し、家庭を持ち、現在に至るまでバイクとの接点は一切無くなりました。

▲気分を盛り上げてくれるキット解説

 しかしプラモを通してバイクの仔細に触れ、完成させた時、忘れていた憧れが一気に解像度を増して現れました。形もはっきりせずふわふわ漂っていたものを手元に引き寄せ、今度はキチッと引き出しにしまうことができた感覚。これからバイクを作る時はいつでもその気持ちを取り出すことが出来ます。

▲そして、バイクプラモ売り場を見る目が変わる。憧れのマシン、選び放題

 モンキー125の余韻が強く残っていたので、バイクをおかわりすることにしました。モンキーは成型色のまま最後まで突き進みましたが、ゴリラにはオリジナルの要素を加えることにしました。幸いタンクやフェンダー、目立つ部分の成型色は白なので、好きな色に塗ることも容易です。

▲ファレホのティターンダークブルーをチョイス。渋めのゴリラになることを願って。

 振り返ってみると若い頃ってお金も無いし、憧れるだけで通り過ぎてしまったものって結構ありました。そしていざ大人になっても時間が無かったり、他に守るものができたりして、憧れていたことすら忘れてしまっていた……。そんな存在をプラモとして手に入れる、そして自分だけのものとして手を加えるというのは、すごくワクワクする体験です。

ジョナ

1986年生まれ。東北の住みよい街にて、のんびりとプラモデルをいじる日々を送っている。ファレホLOVE。

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