

数ある模型の中でもミクロな艦船模型の世界のさらにミクロな部分、「装備品」にフォーカスした今回の艦船模型スペシャルがとても面白かったのでご紹介します! 艦船模型スペシャルはその名の通り「艦船模型専門誌」。模型作例、考証、歴史的背景など毎号さまざまな読み物が満載です。今回は航空母艦の装備品という、なかなかにニッチなものがテーマとなっています。航空母艦の装備品の花形といえば「艦載機」ですが、機銃や探照灯などさまざまなものが装備されているんですよ〜〜。そう言った装備品から各社から発売されている「プラパーツをメイン」で紹介しているのが今号の特徴です。


艦船模型には各社から高解像度の装備品だけのプラモが発売されています(ガンプラで言えば、ビルダーズパーツや、カッコイイ手首パーツのようなものです)。装備品だけに注力しているので、超精密。プラ成型の限界までチャレンジしているものが多いです。キットのパーツと別売りのこのようなパーツを置き換えることで、艦船模型の解像度が上がるというわけです。
本誌では模型誌の王道である、実際にディテールアップパーツを取り付けて完成させた例を掲載。その完成度にさすがや〜と唸って、ページを捲るとびっくりな企画が飛び込んできました。

プラ製のディテールアップパーツも、パーツの切り出し、接着、塗装が必要です。作例の記事では「〇〇を使用しました」という言葉で説明していることが多いですが、その裏にある工程がバシバシ掲載されています。各社のディテールアップパーツから、航空母艦に搭載可能なパーツをピックアップし、それぞれの組み立て工程のポイント、塗装するときの注意などがとっても丁寧に解説されています。ディテールアップパーツのキットレビューというものをここまで読ませてくれるなんて、マジで最高です。

そして作例コーナーで度肝を抜かれたのが米空母「ホーネット」を日本海軍鹵獲仕様で作っちゃう企画。戦車や飛行機では良く見る楽しみ方ですが、確かに艦船もあり! 闇雲にやっているわけではなく、歴史的な背景であり得そうだった線を拾って作られている作例なので、より楽しさが伝わってきます。これは僕も真似してみたいです。

そして、そして。航空母艦の装備品のメイン「艦載機」の登場でございます。艦載機もですね、各社からすんごい数が発売されているんですよ。1/700スケールの飛行機模型の世界がしっかりと構築されています。艦船模型スペシャルを発行するモデルアート社が得意とする、各メーカーキットの「総ざらい」(そういう別冊が発売されています)よろしく、各社の艦載機をずら〜っと見ることができます。


そして、ここからがまたすごい。1/700スケールの飛行機模型として、艦載機のパーツを現実的な範囲でディテールアップしたものがズラ〜っと登場します。


とっても小さいプラモに対して、大きな愛が注がれたレビューをたくさん読むことができる艦船模型スペシャル最新号。ミクロな世界を「すごい」で終わらせるのではなく、どうやって楽しんでいこうかというとっても模型愛に溢れた1冊になっているので、ぜひこの機会に読んでください! 最高ですよ。