SWEETのプラモデルがSO SWEETな理由/小さな「零戦の飛行甲板」を組もう!

▲可愛いパッケージは小一時間ぐらい眺めてもいい。なぜなら可愛いから。

 人に会うたびに「SWEETは最高!!」と喧伝して回っているんですが、抽象的に「最高!!」と言うよりは、具体性を持たせて回った方が楽しいなと思ったので、寄稿します。しばしの間、お付き合いいただきます。

 まずSWEETのキットを手に取ってください。なんでもいいです。ほら、藤田幸久氏が描く可愛いパッケージが最高です。もうこの時点で優勝。おめでとうございます。ちなみに、僕は今回「1/144 零戦の飛行甲板」を手に取りました。

▲飛行甲板のプラモデルとあって、ドカンとデカいパーツが入っています。
▲1/144スケールなので、ランナー1枚に収まっているのがなんとも可愛らしい。

 なんとこのキット、零戦と飛行甲板の両方を作ることができます。零戦を作ることができるだけでも優勝なのに、さらに飛行甲板も作ることができる。しかも、今Amazonを確認すると780円で買えました。あまりにも安くて不安になったので、近所の模型屋でもう1個買ってきました。

▲細かい塗装なども切り離し前だと準備が少なくて済むのもイイね!

 SWEETのキットは組むたびに新しい発見があるのも好きなところです。今回はランナーから切り離さず、直接塗装を始めました。1/144スケールは小さいスケールともあり細かいパーツが散見します。この方法で、失くさない&塗装の際にクリップに挟む必要がなくなりました。しかも、塗装が終われば組むだけ。明けましておめでとうございます。

▲初めて使う塗料はいつだってワクワクが詰まっている

 このキットのメインディッシュだと思う飛行甲板の指定色はデッキタン&木甲板色。まずデッキタンをベースに塗って木甲板色を塗ろうと思っていましたが、あまりの上品さにやられました。本来の色とはかけ離れているのだろうけど、デッキタンだけで仕上げることに。初めて使う塗料の素晴らしさにも気づかせてくれるSWEETのキットは本当にすごい。さすがにこれは無理がすぎるか。

▲大体6時間ぐらいで完成。テンポの良さも最高なのだ

 零戦のボディは美しい灰緑色だったので、塗装せず軽く汚し、デカールを貼りつけてそのままフィニッシュ。どんなに小さくてもしっかり刻まれたディテールと情報量を加速させるデカールたち(しかも6種のマーキングから選択可能)。これはもう完全優勝といわずしてなんというか。アカデミー賞受賞です、おめでとうございます。

 小さな箱の中に、「これでもか!!」とおもてなし満載なSWEET。安いから……という理由で手に取るとかなり驚くことになるでしょう。1/144スケールのキットには、いっぱいいっぱいの優勝が詰まっているので。

コロ助
コロ助

1992年生まれ。沖縄出身。生物とアークナイツ、ダイナソーJr.が好き。