地味なあの子に最新コーデを/タミヤのゲパルトをNATO迷彩で塗装してみた!

 組んで楽しいタミヤのゲパルト対空戦車。しかしこのプラモ、めちゃくちゃ損しているなと思うポイントがあるんすよ。塗装指示が「オリーブドラブ単色」なのだな〜。いや、史実なのだからそれでいいし、オリーブドラブが嫌いなわけではない。ただ、西側諸国の近代的な陸戦兵器がイマドキのメディアに登場するときは、決まって砂漠色かNATO迷彩と相場が決まっているのであります。オリーブドラブ単色のゲパルトって、今の目で見ると少々モッサいんですよね。

 50年近く前のタミヤのプラモと最近の写真を見比べると確かにいろんなところが少しだけ違うのですが(とくにサイドスカートはほぼ付けずに運用されているようだ)、気持ちの問題として「いま流行りの化粧をしたらすごくシャキッとするんじゃないのか?」という課題を解決しようと思います。昼時のバラエティ番組でも、ショッピングモールでスタイリストが買ってきた服を着ると冴えないパパや服に頓着しなくなってしまったママがいきなり流行最先端の風体になるコーナーは鉄板ですもんね。

 幸いNATO迷彩は「そのものズバリ」のセットがあります。日高屋で言うところのおつまみ三品盛り合わせ。これがあればもうグビグビイケるという次第。ちなみにタミヤからもNATO迷彩カラーは発売されていますが、今回はガイアノーツから最近発売された「タクティカルレーベル」を塗ってみたかったのでそうします。すでにけんたろうがまったく同じことをしているのでそちらも読むといいですね。

 ガイアノーツ、やっぱり発色性能が高い。話が早いですね。NATOグリーンをカーンと吹けばもうホントにきれいな、ちょっと明るく振ってある緑が手に入ります。このままでもモッサい雰囲気が払拭されててえらい。迷彩は3色のバランスなので、この明るい緑が基準になると思うとマジでブチ上がります。このあとの2色も絶妙に明るく、3色が調和する色相を追求していてマジありがとうの気持ち。

 迷彩パターンは決まっているようで写真によってまちまちなので、NATOブラウンはいろんな写真を見ながら面積と曲線の雰囲気だけ気をつけてヴァイブスで塗っていきます。「緑2に対して茶色1くらいの面積になるようにすると、最後に黒を足して1:1:1っぽい雰囲気になる」と考えておくのが良さそう。ちなみにマスキングとかはしたくないので今回は0.2mmのエアブラシを使いました。真面目に塗料を薄めて超近接で吹くのとかあまりやったことがなかったのでとても緊張しました!(小学生の感想文みたいな書き方)

 NATO迷彩は色の境界のボケ足がそこまでないのと、そもそも3色の組み合わせが醸し出すキャラクターがめっちゃ強いので筆塗りでも全然いいと思います。多少表面がガビガビしたって、それは味〜。汚しを入れればどんどんコクが深まり、唯一無二の仕上がりになるんだぜ。ということでNATOブラックを塗って迷彩が完成。楽しいなぁ。

 あとは転輪の周りのゴムを筆でメロメロ塗ったり、モデルグラフィックスの2023年1月号を参考にして汚しを入れたりしたら完成。どうですか、77年生まれのプラモデルとは思えないほどコンテンポラリーでモダン・ウォーフェアな雰囲気のゲパルトになったと思いません?タミヤに意見するのは気が引けますけど、もし叶うもんなら「NATO迷彩で塗ってもええんやで」みたいな塗装図を入れたり、オフィシャルの完成見本を更新したりすると売れ行き倍増しちゃうんじゃないかなこれは、と思った次第です。みなさんもちょっと古い戦車をNATO迷彩にするとめっちゃイカすので、(実物を完璧に再現!とかじゃなければ)いわゆる「流行りのコーデ」として取り入れちゃうのは全然アリだと思います!そんじゃまた!

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からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。