すぐに塗る好きな色。部屋に住まうタミヤ1/35アメリカ歩兵偵察セットを作る

 戦いの様子を薄めつつもカッコいい感じでタミヤのミリタリーミニチュアを塗りたいとずっと思っていた。実物への興味関心とは違う、プラモデルという製品そのものの美しさに惚れたのがハマるきっかけだったからだ。

 プラモを好きな色に塗るという遊びは、部屋に置くプラモデルを自分で演出する面白さがある。いつも飾っている棚の色や、本や食べ物に添えて写真を撮るときにどのような色が良いのかといった、日常に配置される場面を考えることから始まる点が好きだ。

 今は、下地にスプレーを吹いて、そこから境界がボケるタッチが出せる「The Army Painter Masterclass: ドライブラシセット」を使ってタミヤのキレキレの兵士たちを仕上げるのが楽しい。2時間もかからずに終わる制作時間の短さから「こう塗りたい」という、そのときの気分を結構な純度で反映できる。また、自分の今のフィーリングを自覚できる面白さもある。

 最初につや消しのスプレーで全体を塗る。そこから、奥まった部分に色がつかないように注意しながら筆でポンポンと塗装していく。膝や肩などのデカめの関節が衣服を中から押している部分にさらに明るい色を重ねる作業は、一気に立体感が強調される。

 最後にウェザリングカラーのフィルタリキッドを薄め液で混ぜたものを塗る。これで全体に薄っすらと色が乗るので、カラーバランスが取れる。特に明るくしようとして、白くなりすぎた部分は、この作業で雰囲気がガラッと変わる。

 好きな色での塗装を1日1体、5日間連続で行うと、どれもこれもバラバラに見えてどこか似たような雰囲気に見える部分もあって、本当に「そのときの気分」を反映させていることがよく分かる。それに「部屋に置きたいのはこんな感じだ!」というのをトライし続ける楽しさもあるし、あーでもないこーでもないと悩まずにテンポよく完成し続けるのが楽しい。

 タミヤの1/35アメリカ歩兵 偵察セットの兵士たちはどれもシワの立体感がしっかりとしていて、生地の厚みも伝わりそうなほどに凹凸がはっきりしている。なので、緻密に塗り込まずに雰囲気重視で仕上げてしまっても、自分の気に入った色で仕上げると満足度が異様に高い。それに、5体も入っているので、5回練習できる。うまくいったら、もう1箱買って、さらに5回……とたくさん楽しめるのも良いところだと思う。


<a href="/author/crisci4mens/">クリスチ</a>
クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。