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【コラム】俺の地元でも「これ、プラモで見たやつだ!」が体験できたスペシャルイベント。川崎みなと祭り

 横須賀で護衛艦に乗り、巡視船に乗り、その魅力に味をしめたプラモデル人間。また1/700の気分になりたくて、艦船を見に行きました。海上自衛隊 横須賀地方隊 オータムフェスタ2026の翌日、10月11日に川崎みなと祭りへ。ここにも濃厚な3隻の艦艇が揃っていたのです……!

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 私の地元、川崎は細長く、多摩川の南側に沿って広がっています。川崎駅では海の匂いこそしませんが、さらに海側へ行けば港湾施設があり、たくさんの船が行き来しています。そんな港に親しむために行なわれているのが、川崎みなと祭り。今年2026年は10月10日、11日の2日間、艦艇3隻の展示だけでなく、さまざまな催しを通して川崎の臨海ゾーンの力強さを感じられました。

 川崎駅前のバス乗り場からシャトルバスに乗り、会場で降りると、海側には早速独特のトラスマストが見えてきます。岸壁までの道には港湾施設ではたらくくるまも展示され、フォークリフトのおばけみたいなやつからコマツの小さなシャベルまで、いろいろ。乗船前には手荷物検査がありますが、比較的スムーズに乗船できました。

 遠くから見えていたのは、「護衛艦ゆうだち」。むらさめ型の3番艦で、1999年就役。四角いステルスマストとは異なる、柱を組み合わせたトラスマストが特徴です。とはいえ、ステルス性を考慮していないわけでもないようで、過渡期的とも評されています。まあ、それはともかく、模型的には見栄えしかしないので、とても大好きなんです。

 乗船前にトラスマストを後ろから眺めます。このカクっとなったところが、また見せ場になります。マストはプラパーツでも面白いし、エッチングパーツで作っても面白い。掲げられた旗は上からW、E、L、C、O、M、Eですね!

 プラモデル人間の感想は「これ、プラモで見たやつだ……!」。しかし解像度が段違い。そして、プラモデルもこのあたりをよく表現しているのだとわかります。

 下から艦橋を眺めると、艦の外から見ていたとき以上に巨大に見えます。1/700人間にはどこもかしこも大きくて、全容が見えないんです。全長150mのむらさめ型も、1/700のプラモデルにすると標準的でコレクションしやすいサイズなんですけどね。

 続けて巡視船いずに向かいます。こちらは阪神・淡路大震災の教訓を受け、災害に対応できるよう設計された、救難に強い巡視船。その特徴を実感できる場所がありました。全長110mと、もともと小さくはないのですが、先ほどのゆうだちと同じく、近くで見るとその巨大さはなかなか。もちろん、プラモデルはピットロードから発売されていますよ。

 乗船すると、とても急な外階段で艦橋まで上がり、そこから内側の階段を使って後部へと向かいます。エッチングパーツをつけていると、「この階段、急すぎない~?」とか「階段の長さ、合ってる~?」という気持ちになることがよくありますが、だいたい合ってるんですね……。また、1997年竣工ということもあってか、汚れにもだいぶ年季を感じます。この船がたくさん働いてきた証ですね。

 艦船のヘリ甲板近くでシャッターが開いていると、「そこはヘリコプターを格納して整備するところ」というイメージになりますが、いずは違います。中には救難隊の装備が満載。人命救助や火災への対応などに使うものがぎっしりです。装備品は通常、数人で共用するそうですが、いずは救援・救難の性格が強いため、個人用として行き渡るほどの数を揃え、こうしてヘリ甲板の隣に置いているのだそうです。ほかにも海中用ドローンがあって、「50mぐらいまでは人が潜るんだけど、その先はドローンですね」と、50……50m!? となるような、すごい話が聞けます。また、救助とあれば荒れた海へ潜ることもあるそう。我々の想像を絶する環境でもしっかり救助できるよう、日夜訓練しているというお話も聞けました。

 そして日本丸。こちらは1984年に就役した2代目で、プラモデルでもおなじみの日本丸は先代にあたります(現在は横浜みなとみらいの日本丸メモリアルパークで保存されています)。帆を張って進む帆船でありながら、ディーゼル機関も搭載しています。先代がそうだったように、現在の日本丸も、未来のプロフェッショナルである航海士や機関士を育てています。

 超でかい操舵輪。4人で回すものだそうです。日本丸の面白いところは、現代の技術を扱いつつ、アナログな技術もきっちり教えるところ。海図と三角定規を使って自分たちの位置を求めたり、航路を読んだりと、基礎もみっちり鍛えるそうです。今回乗った3隻では、それぞれの仕事を果たすために努力を怠らない人たちの、そんな筋力を垣間見ましたね。

 最後は川崎マリエンからの眺めを。『相棒』のロケ地としてけっこう登場するこの建物も、みなと祭りの会場です。ボトルシップのワークショップなんて、まさに模型的なイベントもありました。展望台はぐるっと360度見渡せるので、東京方面も見えます。普段は自動車運搬船が接岸していることもありますね。このアングルのゆうだちは、なんとも見慣れた姿です。手すりが見えづらくなるあたりに、プラモデルの絶妙なリアルさも感じられますよね。

 あらためて実物に乗ると、その艦船で人が暮らし、仕事をしているというリアルを感じます。仕事場としての機能が詰まったディテールも、それだけでは語りきれない実物の存在感もある。そして、模型を作ったからこそ「あのパーツだ」とわかるものもある。模型と実物が交差する、プラモデル人間だからこそ味わえる面白さが、そこには詰まっていました。みなさんもぜひ、模型のモチーフに出会えるイベントへ。この我々ならではの感覚を、体験してください。

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けんたろうのプロフィール

けんたろう

各模型誌で笑顔を振りまくフォトジェニックライター。どんな模型もするする食べちゃうやんちゃなお兄さんで、工具&マテリアルにも詳しい。コメダ珈琲が大好き。

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