「ガルパン10周年」にかけるけんたろうの執念!! ガルパン10周年キットを10周年に間に合わせるリアルタイムアタック。これまでにIV号戦車、III号突撃砲、M3リーとバシバシ作ってきました。そして最終追い込んできたのが、「カメさんチームのヘッツァー」です!! 本当にありがとうガルパン!! これからもよろしくガルパン。さぁガルパン10周年の大晦日だぜ!!
スタートと同時に、ヘッツァーで使うパーツを確認していきます。劇中車は、実機の後期型にあたるパネルと中期に使用されたマフラーなどが使われているちょっとしたキメラ状態。ありがたいことにこのキットにはそれぞれ用意されています。
ヘッツァーは実機が生産性を志向していただけあって、プラモデルでもシンプルで作りやすいことが多いです。バシバシ貼ったら、足周りが接地するように調整します。
今回のキットにはベルト式の履帯はなく、一枚一枚板を貼り合わせていく方式のプラ製履帯になります。こういう時はタミヤセメント流し込みを使用します。木の棒に両面テープで履帯を貼り付けて、一気に接着剤を流し込んでいいく方式です。
接着剤を流し込んだら、40分待たなければいけないのがこのチャートの大変なところですが、待っている間に反対側の履帯を並べて行けばロスはありません。
この履帯を固めていく方式は、自然なたるみを演出しやすいところがメリットです。流行の速い流し込みタイプでは接着までの時間が早すぎて、履帯の動きをコントロールできません。
シンプルなデザイン&カラーリングのヘッツァーは戦車模型の塗装初チャレンジにももってこい!! 面が多くてシンプルなので、グラデーション塗装に挑戦するのにも良い戦車です。私は組み立てに1日(足回りの乾燥時間をしっかりと取りました)、塗装で1日といった感じで、軽やかに進めることができました。ヘッツァーは組みやすくて本当に良いキットです!!
ガルパン10周年キットを作っていると、もう10周年なのかというリアクションをよく見るのですが、ガルパンは息の長いコンテンツで、それこそ最初のテレビアニメ10話とキットは2012年に発売されましたが、このヘッツァーが活躍したのは2013年の3月の11話と12話を待たなければいけませんでした。これは掲載が2023年になることの予防線じゃあないですよ!! ヘッツァー仕様にとっては2013年がまさに10周年。10周年の新たなる開幕を切る車両なのです。
またガルパンにファンが増えたのは、2015年の劇場版の影響も多いにあると考えています。それこそいろいろなコンテンツでファンになった人がいるわけで、ファンのかたそれぞれにマイルストーンがあります。公式の記念日も大事ですが、みなさまそれぞれの記念日を祝うのも大事かなと思います。自分の思い入れのままに、ガルパンキットを楽しめば、それもまたいい記念日になることでしょう……! 2023年もみんなでガルパン戦車を楽しんでいきましょうね。
各模型誌で笑顔を振りまくフォトジェニックライター。どんな模型もするする食べちゃうやんちゃなお兄さんで、工具&マテリアルにも詳しい。コメダ珈琲が大好き。