2012年10月9日、『ガールズ&パンツァー』がはじめて放送されました。そう!! まさに10周年ど真ん中。そんな感動はプラモにぶつけて、パンツァーフォーするのが、私・けんたろうの戦車模型道。しかもちょっとだけ頑張って、普段あまりやらないカラーモジュレーション塗装でIV号戦車をドレスアップ。10周年を自分なりに思いっきりお祝いするのです!!
現在発売されている10周年記念パッケージのIV号戦車は、ベースとなったドラゴンのキットからパーツが整理され、組みやすくなってちょうどよくなったIV号戦車。組み立ては3日もあればじゅうぶんでした(新作ゲームで遊びながら)。組んだだけでもとてもかっこいいですね~。さぁ、さらに楽しんで行きますよ。
まずは下地塗料として、黒いサーフェイサーを全体に塗布します。影色としても、上塗りを深い色にする下地としても、あらゆる意味で便利な色ですね。スプレーなのでパッパと吹きかけて下地の完成です。
今回はさらにざっくりカラーモジュレーションをかけつつ、劇中っぽいグレーに仕立てていきます。こういうときに頼りになるのがGSIクレオス製「ガールズ&パンツァーカラー」。ガルパンスタッフ監修のもとに再現されたオフィシャルカラーです。現在は生産終了となり店頭在庫のみなので、今すぐ買いましょう。
カラーモジュレーションは戦車の面をそれぞれ区切って、明るい色、暗い色と明度差をきっちりと付けてグラデーションをかけていく塗り方です。この方法で塗ると劇中のCGっぽい感じにもなります。
シャドー、ジャーマングレー(ベース)、ハイライト1、ハイライト2という4色を塗っていきます。途中経過ではちょっと分かりづらいですが、これはジャーマングレーを第一段階として重ねたところです。
中央を明るくするグラデーションと異なり、面で区切っていくのでマスキングをしています。ここは跳弾板がV字にあるので、それを覆っています。
この時にGSIクレオス製の「マスキングテープ 弱粘着」は貼って塗って剥がして、というカラーモジュレーションのルーチンにピッタリ!!! ぜひ使ってください。
平面であれば、紙でおさえるぐらいのざっくりとしたマスキングでOK! 片手で紙を差し込んで、エアブラシで吹きます。グラデーションは人によりますが、私は手前(下)にシャドーを吹いて暗くし、奥や上面をハイライト色を塗って明るくしています。
ハイライトとしての大洗グレーを塗ったところです。パネルラインやディテールの凹凸、面の折れ曲がったところで主に紙のマスキングをして、各面の手前や下面をシャドー、奥や上面をハイライトへとグラデーションさせています。
最後にハイライト2を入れていきます。シャドーとベースの黒めの色を残しつつ、劇中のCGの色であるグレーを入れて行きます。軽く各面にハイライトを入れるイメージです。カラーモジュレーション的にはもっとカゲキに白くしてもよいのですが、あくまで『ガールズ&パンツァー』のIV号戦車にしたいので、明度差はほどほどにしました。
最後に筆でハイライトをちょっとした出っ張りに塗布していきます。これも立体感強調の効果があって、効果が結構あります。
今回は発見時の仕様にしたかったので、デカールは六のマークを使っています。デカールは質もよくきれいなのですが、発見時はボロボロなので、大洗グレーでドライブラシをしてカスれさせましょう。
さあ、塗装が完了しました。塗装も1日で塗り終わり!! カラーモジュレーションはグラデーションにちょっとの手間で見映えをよくする効果が高い技法です。あくまでちょっとの手間にするのがポイント。マスキングをしすぎないこと、面の境目はしっかりシャドーを残すこと、などが大事でしょう。それにしても、この姿はやはり最初のワクワク感を思い出させてくれます。ガルパンのプラモデルは楽しいですね!!! ぜひみんなで戦車プラモを作って「ガルパン10周年」をお祝いしましょう!!
各模型誌で笑顔を振りまくフォトジェニックライター。どんな模型もするする食べちゃうやんちゃなお兄さんで、工具&マテリアルにも詳しい。コメダ珈琲が大好き。