祝、ガルパン10周年!! ってもうキットを作るには時間がない……? い~え、そんなことはありません! 今回紹介する「ガールズ&パンツァー M3中戦車リー ウサギさんチーム 10周年記念特別版」はじつにシンプルですから。まだまだいけるぜ!!!!!
戦車模型のプラスチックの色(成型色)といえば、だいたいグレーだったり、グリーンだったり、ダークイエローだったりなのですが、箱を開けてびっくり、このM3リーはピンクです。
劇中のM3リーは、発見時と大会ではオリーブドラブ的なグリーンの塗色ですが、聖グロリアーナとの親善試合では乗員の1年生たちによってピンクに塗られています。わずか1試合なのですが、戦車がまっピンクになった姿は衝撃的でした。10周年のクライマックスにド派手な戦車を作る!! そんな気分を上げてくれるカラーリングです。
キットはタミヤのM3リーをピンクにしたもので、組み立ては平易です。内部の刻印によれば1974年発売ということで、まもなく半世紀を経るご長寿キット。でもリベットづくりの車体のディテールなど、いまでもゴキゲンな部分がたくさんあります。
タミヤのキットをベースにしているので、付属のアニキもピンク! ピンクアニキ! このアニキの彫刻も、半世紀経っても錆びないなぁ……。
デカールと10周年のエッチングプレート。デカールのウサギさんチームは、パッケージとは別絵柄。ピンク一色の親善試合時では、デカールは使わないんですよね……。
今回はピンクの成型色を全力で活かしましょう。そういうとき便利なのが、こういったマーカーです。ポスカの黒はほどよく黒くて、塗り重ねやすくて、乾燥するとツヤ消しになります。
軸に通して持ち手をつけたら、ペンを当てて転輪のほうをくるっと回しましょう。フチもいい感じに塗れますよ。塗るのは転輪のゴムだけ。これだけで、戦車模型って意外と見れるようになります。グレーの成型色でも、タイヤだけ塗ってみるとなんかそれっぽくなるんですよ。お試しあれ。って、よく見たら上のローラー塗らなくてよかったじゃないか。
足回りを完成させると、M4シャーマンのデジャヴが。米国戦車の系譜をこんなところで感じられます。
説明書ではなるべく劇中の車両に近づけるようにいくつかのアドバイスがあります。ウサギさんチームのM3は車載工具がふたつだけなので、ほかの工具用の取り付け穴を埋める指示があります。伸ばしランナーをねじ込んで接着剤で止めて、カットしたら軽く磨いて終わり。まあ工具を載せたほうがラクだと思ったら、全部のせてしまいましょう!
要塞のようなガッシリしたシルエット、これぞM3中戦車です。下に75mm砲、砲塔にも37mm砲を搭載して、ドッカンドッカン撃ってやるというスタイル。7名の乗員を収めるこの大きな要塞が、6名の1年生をしっかり収容して、元気よく走り回りまわりました。残りわずかな10周年、M3で楽しく過ごしてくださいね!!