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初対面の相手にも上司にも/プラモデルで決壊させる「好奇心のダム」の話。

 最近、「私はプラモデル作っています」という話をわりとする。とくに10月になってからは結構な人事異動があったり、新たに交流する人がいたりして、自己紹介をする機会が増えた。なので趣味の話をする機会があると100%話している。

 話してみてわかるのは、「プラモデルを知らない」という人がほとんどいないということだ。それと同じくらい、「プラモデルを作っている」という人もほとんどいないのだけど……。とは言うものの、例えば年の離れた上司や先輩からは「俺も昔は作っていた!」という反応がバッチリ返ってくる。「今は、日本の戦闘機の隼を作っています」と話したときは、遠隔地からWEBミーティングで参加していた大先輩が、首を立てにブンブン降っていたのが印象的だった。

 その後も隼の特徴的な迷彩柄の塗装はぼかし筆を使って表面を叩くように塗ればきれいに表現できることや、日の丸のマークを白と赤のデカールを二枚重ねないといけないことについて話した。彼はどれも興味深そうに聞いていたし、別の先輩も「そういえば俺も昔はウォーターラインシリーズを作ったもんな……」なんて教えてくれた。

 プライベートで知り合った人は「プラモデル……って、私作ったことないな。プラモデル……」といって逡巡し始めてしまった。その後も「プラモデルかぁ」と、所々で口に出していた。あまりにも気になっている様子だったので、ついついイタズラ心から「今は、骨のプラモデルを作っていますよ」と続けたら、もう我慢ならん! という感じで向こうがいろいろと聞いてきて、恐竜なのか、骸骨なのか……と会話が盛り上がった。

 ある日突然知らない人との交流が一気に増えるみたいなことも多くて、今はその真っ最中。どうすれば良い自己紹介ができるかな、とずっと思っていたのだけど「プラモデルを作っています」は案外効果的だった。知ってるけど、実際に触ったことがないというのがポイントなのだと思う。もちろん「私も作っています!」と言ってくれれば嬉しいけど、そうでなくとも興味関心を持ってくれて、次に会うとき「作ってみました」なんて言われたら最高だと思う。

クリスチのプロフィール

クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。

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