無臭で、水と筆があれば塗装が楽しめる水性塗料「シタデルカラー」。その中には、塗装が苦手な人でも色を塗る楽しみをすぐに体感できる、「コントラスト」という素敵な塗料があります。このコントラストに、2022年に追加された「27色」を、フミテシが1本ずつレビューしていく連載です。
今回はコントラストの中でも染まり具合などがバラバラでひと癖ある青系塗料から「ストームフィーンド」をピックアップ!!! 青は発光表現や氷結表現などができる色のため、下地の透け具合が用途ごとにかなり限定的に調整されています。ですので、染めて見ないとマジでどうなるか分からないというワクワク感が他のカラーより強いです。
コントラストは塗料が分離していることがあります。青系は色の濃淡が容器の中でくっきり出ているので、これらが馴染むようにしっかり混ぜます。完全に色が揃っていなくても1分くらい振ってあげればよいと思います。
「コントラスト」は、白い下地を塗った上から塗ることで、模型の凹凸に沿って自然に塗料が流れていき、グラデーションのように染め上がります。バシャバシャと染めるだけなので、塗装が苦手な人でも筆とコントラストがあれば、楽しく塗装デビューできます。先ほど書いた通り、色ごとに染まる力が異なるのも特徴です。
ストームフィーンドの染まり具合はうっすらと下地の白が透ける位。染まる力はやや強めです。ですのでひと塗りで陰影がしっかりと出ます。衣服などを塗る時にめちゃくちゃ塗りやすい濃度に調整されている感じです。
青系のコントラストの中では癖がほとんどなく、超使いやすいです。色味も良く様々な模型の青として使えると思います。コントラストの青系の中では1本持っているとすんごく汎用性がある「ストームフィーンド」。ぜひ使ってくださいね!!!
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)