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【レビュー】水性筆塗り塗料の世界に色とりどりの金属色が一挙登場!/ファレホ新アイテム、TRUE METALLIC METALシリーズ

■本記事はボークスより商品の提供を受けて作成しています(PR)

 水性塗料の筆塗りはおもしろいぞ〜!という機運が高まりまくっている中、ファレホからありそうでなかったメタリックカラーシステムが登場しました。「TRUE METALLIC METAL(トゥルーメタリックメタル)」と銘打たれたこのラインは、20色のメタリックカラーをそれぞれベース、シェード、ライトの3つの塗料に分岐させ、エアブラシ用のボトルと合わせて80本からなる新しい生態系です。

ボークス ファレホ公式サイト


 スペイン・ファレホ社が推奨しているのは「BSLシステム」というベース、シェード、ライトの同名塗料3種を組み合わせて使う手法です。3つのレイヤーを重ねる事による陰影表現は、とくにミニチュアの完成品を肉眼で見た際に効果を実感できるメリットがありますが、今回レビューしてみて、通常のプラモデルに対しては「ベース+シェード、あるいはベース+ライト」の組み合わせだけでも単なるベタ塗りとは大きく異なる結果が出ることをまずはお伝えいたします。今回はたくさんの色のなかから例としてルビーレッドをチョイスしています。まず基幹となるのは「ベース」ですが、ドロッパーボトルから紙パレットにペちょっと出しただけでわかる金属粒子のキメの細かさ!水を含ませた筆を布でさっと拭い、穂先で塗料をすくいましょう。

 これをパーツの表面にドベッと置いてから塗り伸ばしてみると、信じられんくらい発色します。伸びを良くしようとして筆に水を含ませすぎると塗り重ねが難しくなるので常に塗料が濃いめになっているよう意識するのが吉。発色、光沢感、そして塗り伸ばす感触の滑らかさにきっと驚くはずです。水で薄めすぎると乾燥しづらくなり、凹んだところに塗料が溜まって不均一な塗り肌になるので要注意!

 今回は下地塗料としてパーツにラッカー系の白(光沢)を塗ってありますが、TMMはしっかり食いついてくれます。一面塗ったら次の面に移動し、ぐるぐる回って最初に塗った面のムラを潰します。2度塗りでほとんど完璧な塗装ができました。ある程度部屋が暖かければ、数分で指に付かない程度に乾燥します。このままでも金属色は陰影が強く出るのでとても美しい仕上がりに見えます。筆塗りなのにすごく均一で薄くきれいな塗膜が自分の模型じゃないみたいだぜ……。

 「ライト」は先ほど塗ったベースよりも1段明るいメタリックカラーです。塗料の粘度や粒子の細かさはベースとまったく同じですが、色がうんと明るいのが特徴。ただ明度を上げて白っぽくしているのではなく、ベースよりもわずかに黄色方向に色相がシフトしています。絵の上手い人が考える「キレイに見える光と影」を塗料の段階で考慮してくれているのが嬉しいっすね。

 ベースの上から細い筆でシャープに描いてハイライトを表現してもいいですし、時間がなければドライブラシをするのもGOOD。先端がパサパサした筆にライトを含ませて、タオルなどでしっかりと拭ってからパーツの表面をごく優しく撫でると出っ張ったところに明るい色が乗って明暗のコントラストが強調されます。メタリックカラーでこうした表現ができるカラーシステムというのは従来の塗料ではほとんどありませんでした。

 こんどはくぼんだところに陰色を入れる「シェード」です。これまでのベースとライトよりもシャバシャバで、色水のような感覚。ベース、ライトの色調と比べるとかなり暗い茶色で、メタリックの粒子も入っていないように見えます。こちらは水を含ませてタオルで拭った細筆にそっと含ませます。

 スミ入れのように、パーツの表面にさらさらと流し込んでいくと、くぼんだところに塗料が溜まって自然と影が強調されます。かなり暗い色味になるのでベースのキラキラ感を残したい場合は「ベース+ライト」だけで塗装を終わらせてもいいでしょうし、シェードを入れたあとでライトを乗せたり、あるいはベースをもういちど重ねるなど、順列組み合わせで表現の幅がぐっと広がります。塗装に決まった順番はないんだぜ。

 ここまでベース、シェード、ライトの同名塗料3種のうち2種以下で実践できる塗装例をご紹介しました。3種全てを使った塗装例や別の色の塗り重ねを通じた性能については追い追いレビューしたいと思います。
 さて、ここからは「エアブラシ用」を「最強の時短アイテム」としてご提案。「ベース」とまったく同じ色ですが、エアブラシで吹き付けられるようあらかじめ成分が調整されています。ボトルを振るとじゃぶじゃぶと音がするので、しっかり混ぜてからハンドピースのカップに直接注ぎましょう(なんて準備が楽なんだ!)。

 先程まではビビって白い下地塗料の上に塗っていたのですが、緑色のパーツに直接エアブラシで吹き付け。空気圧や希釈率を全く気にせず全開でガバーっと塗ってもパーツの上で塗料が流れたりせず、2回吹き重ねるだけで緑色がまったく透けることなくビシーッと発色。あっという間にビカビカに輝くルビーレッドの大鎧が完成してしまうのでした。ファレホのエアブラシ用塗料ってすごいんだね……。

 そもそもミニチュア用の水性塗料の世界ではメタリックカラーのラインナップはあまり重要視されてきませんでした。また、金属色じゃない塗料を組み合わせ、絵画的にハイライトやシャドウを描き込むことで金属色に見せる「NON METALLIC METAL」という技法も多くのモデラーに親しまれてきた経緯があります。そこに文字通りTRUE METALLIC METALという名前でやってきたファレホの新色たちは、「フツウに塗るだけでピカピカ輝いたら嬉しいじゃん」という気持ちにピタリと寄り添ってくれます。

 好みの色の「ベース」だけ手に入れてベタ塗りするだけでもかなり重宝するTRUE METALLIC METALの塗料たち。そこに「シェード」と「ライト」を組み合わせることでより深みのある塗装表現を実現し、さらに大面積を短時間で塗れるエアブラシ用も加わることで、メタリックカラーの世界がぐっと広がります。とくに上品な滑らかさを持つ美しい金属光沢は一見の価値あり。あなたの探していた一本が、ラインナップのなかにきっとあるはずです。みなさんも、ぜひ。

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からぱたのプロフィール

からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。

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