「ロングコートを裾をバッサバッサとさせていそうだな」という理由と、ベルギー軍というあまり目にすることのないモチーフに珍しさを感じて、ICMの1/35 第一次世界大戦 ベルギー陸軍 歩兵を買ってきました。
ICMの兵士のプラモデルってパーツが細かいことが多いです。ただ、その分、繊細な制服の造形や、ニュアンスのあるポーズがしっかりと表現されていて出来上がると満足度も高くて大好き。今回のベルギー兵はコートの裾が最高。三分割で表現されていて、一瞬「あ、わからん」と思うのですが、落ち着いて組み合わせれば大丈夫。プラスチックの厚みがかえって重厚感のある雰囲気を演出しているのもよい。重いコートはかっこいいのです。
そして、さらにヤバいのは説明書。ICMの兵士のプラモはラフなタッチのイラストを見ながら作ることになります。これが本当にかっこよくて、最高だと何回も何回も言いたい。
しかも、今回作っている兵士のイラストは後ろ向き。パッケージアートでも正面を向いておらず、本当に後ろ向きの図を頼りに作るしかありませんでした。ただ、これを見るだけでもなんとか作れるというのがプラモデルの面白いところです。正面を向いた他の兵士の図と照らし合わせると、お腹の部分につけるポーチを付けた方が良さそうだったので装着して完成です。
作っていて楽しかったのは、腕の向きなどの細かなバランスを自分で調整するところです。組み立てる前にパーツを眺めていて「腕とライフルの角度を決めてから頭をつけて全体のバランスを見たほうがよさそうだな」と気づいたのですが、こういう気づきもマジで楽しかったです。
実際に調整しようとすると案外ライフルが下を向いていたり、顔の向きがちょっとずれてて、それを直すと一気にかっこよくなるのが面白い。このキットはベルギー軍の兵士があと3人入っています。しかも4人並ぶと一体感が生まれそうなので全部作って飾るのが楽しみです。ちなみに「まじでわからん!」とお手上げ状態になったときはICMの公式サイトに無塗装の組み立て見本があるので見てみるといいかなと思います。
1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。