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防御力に極振りしたアニキたちのプラモデル/ICM「ブリュスターボディシールド装備 アメリカ歩兵」レビュー

 ダンジョンを探索する系のゲームで全滅した時の喪失感ってエグいですよね。失ってしまった経験値やお金、アイテム……。失敗をした人間は内省的になり、やがて自分があるパラメータを軽視していたことが根本的な問題だったのだと気づきます。
 
 —————————「そうだ、防御力に極振りしよう」

 そんな真理に到達したアニキ達のプラモを模型ショップで発見したので買ってきちゃいました。ICMの1/35「ブリュスターボディーシールド装備 アメリカ歩兵」です。

▲ 「防御+25、素早さ−10」のピーキーな装備がプラモになったよ!!
▲ 極振りアーマーを装備する前の紙装甲アニキ。組み立ては速乾タイプの流し込み接着剤で楽勝。隙間ができる箇所には緑のラッカーパテ突っ込んでおけば無問題です

 「ブリュスターボディシールド」は、第一次世界大戦時に米国陸軍の装備としてガイ・オーティス・ブリュースター博士が設計したもので、博士自らが身に着けて行ったデモンストレーションでは機関銃の射撃を受けても全然痛くなかったという、破格の防御力を誇るボディーアーマーです。しかし40ポンド(約18キロ)というあまりの重さから正式採用はされず、ごく一部の戦場でしか使用されませんでした。そんな防御特化のレア装備がプラモになって自分の手で組み立てられるなんて、楽しくないわけありませんよね!!

▲ 大量の装備品が付属しますが、防御力に極振りしているので武器は銃1丁だけです。大切な何かを得るためには別の何かを捨てなければならないのさ……

 このプラモ、完成後は前面が大きなアーマーで覆われてしまうので、接着剤のはみ出しやパーティングラインなどをスルーできる箇所が多く、かなり爆速で組みあがります。また、同社の武器セットのランナーが丸々ひと枠ついてきますが、使うパーツは3つ(銃3丁)だけとなっており、モデラ—にとっては素早さ特化のキットになっているのが嬉しいですね。

▲ あっという間に完成!! こんなインパクトの強いアニキフィギュアはちょっと他にないと思います。 ……ぶっちゃけ怖い!!
▲ 素早さを犠牲に最強の防御力を手に入れたイージスアニキたちは、今日も冒険とレアアイテムを求めてダンジョンに潜るのだ!!

 そんなわけで、防御特化とアニキたちのプラモの紹介でした。ICMは他にもドイツ軍とイタリア軍のボディアーマーを装備したアニキプラモを発売しています。他社からはなかなかリリースされないレア装備に身を包んだアニキ達をあなたも自分の手で組み立ててみませんか?

Tack424
Tack424

1989年生まれ。模型と本をこよなく愛するホネニンゲン。好物は酢豚。

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