プラモデルにめっちゃ良いシワ入ってます。タミヤ 1/48 アメリカ現用多用途装輪車「カーゴ キャリヤー」レビュー!

 『ブラックホーク・ダウン』をいまさら観て驚き散らかし、これは作らなきゃあかんでしょう!と思ったものに、タイトルそのまんまのUH-60ブラックホーク(ヘリコプター)ともうひとつのメカがありました。ハンヴィーです。地上で敵勢力に囲まれまくってどうにもならん兵士を装甲された四輪駆動車でガーッと割って入って救出せねばならんという身も蓋もない展開に、握りこぶしが汗でニチョニチョになります。

 で、短絡的に「んもー、これはもうタミヤのしゃっきりしたハンヴィー欲しい!ところでハンヴィーってどういうスペルだっけ……。いやいや『HMMWV(High Mobility Multipurpose Wheeled Vehicle=高機動多用途装輪車両)』って書くのかよ!毎回忘れるよ!なんだよその母音のいっさいない略号は。無理やり読みにもほどがあるだろ!」と怒りながらググるのですが、商標的な配慮のために直球そのままの商品名では発売されておらず、全然ヒットしません。むずかしき世の中だな!

 タミヤの1/35ミリタリーミニチュアシリーズにはM1025という機銃を積んだ映画でよく見るタイプとM1046(TOWミサイルランチャーを積んだもの)がラインナップされていたのですが、現在どちらもタミヤのサイトに記載がないので手に入れるのはちょっとむずかしい。あの後ろが斜めにスパーッと切れ落ちたいかにも硬そうで強そうなハンヴィー、欲しいのにね。

 さて、もうひと回り小さいタミヤ1/48ミリタリーミニチュアシリーズでは「アメリカ現用多用途装輪車 “グレネードランチャー搭載型”」や「F-117A ナイトホーク・多用途装輪車セット」、さらにそこに入っていたM1025単品の限定生産品も確認できましたが、どれも簡単には手に入らない様子。

 ……つまり何が言いたいかと言うと、いま市場にちゃんと供給されていてサクッと手に入るハンヴィーは1/48の”カーゴキャリヤ”と呼ばれる後ろにでっかいホロが付いたモッサいトラックみたいなタイプ(=M998)しかないのです。っていうかハンヴィーって種類多すぎませんか。いっぱい揃えたいぜ……。

 つーことで、「モッサいけど”タミヤのハンヴィー”がほしければこれを買うしかないんでしょ……」とちょっとだけふてくされながら買ってきて、ハコを開けたらびっくり仰天!キャンバスドアやホロの布部分についた柔らかい窓、めちゃくちゃいいシワ入ってるじゃないですか。ここだけでもう白米がもりもり食べられるわけですけども、そうか〜!装甲されていないハンヴィーも真面目に模型にするとなかなかイイところあるじゃないですかもう〜。

 そもそもホロを付けなければシュッとしたトラックにもなるよ……ということが説明書にも塗装図にも書いてあって、これまた後ろでっかちなハンヴィーにならない(オレ的)魅力的ルートもちゃんと用意されているっ!これ、通販サイトの商品写真だけ見ていてもなかなか気づかないというか、グダグダ言わずに買ってきて箱開けてちゃんと確認しないとわからないことですよホント。プラモは買って開けてなんぼですね。

 デザートカラーだけじゃなく、NATO迷彩でバキッとキメたカーゴキャリヤーもサジェストされるなど、小さくて縁の下っぽいタイプの車両にもちゃんと遊びの幅を作っているのがエラすぎる。「モッサく見えるでしょうけど、なんせこれがハンヴィーの基本形にして最多生産数を誇るタイプなんじゃよ」と書いてある説明書を読んでいたらなんだか熱くなってきました。

 ブラックホーク・ダウンで果敢に敵陣に攻め込んでいた装甲と武装でバキバキのマッチョマンと化したアイツとは違うけど、俺の心のなかでは全員友達!こんど「SUPER 61 is going down!」と叫びながら一気に作りたいと思います。みんなも作ろうぜ。

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からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。