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ジャンルを超えて模型作りの楽しさを再発見させてくれる「ファインモールド 1/35 歴装ヲトメシリーズ 日向(ひなた) w/高機動車」レビュー

 ファインモールドの「1/35 歴装ヲトメシリーズ 日向/高機動車」。自衛隊の高機動車のような、私たちの日常の中で活躍する車両と、そのそばに佇む日向さんの存在が、物語性や感情を感じさせる情景を作り出せるのです。

 ミリタリーモデルと聞くと塗装が必須と思われがちですが、ご安心ください。このキットは成型色を活かし、無塗装・接着剤だけで組み立てられる設計になっています。これにより、組み立てそのものに集中でき、部品の精密な作り込みや構造の妙をじっくり堪能できるのが魅力です。

 シャーシ周りの部品は、実車のパーツカタログと見間違うほどの再現度。エンジンこそ省略されていますが、プロペラシャフトからデファレンシャルギアに至るまで、本格的な4WDシステムが見事に再現されています。ドライブシャフトブーツの質感も非常にリアルで、組み立てながら「ここがこう動くのか!」と実感できる楽しさがあります。

 そして、このキットの最大の特徴ともいえるのが、4WS(四輪操舵)機構。前後輪を連動して動かす複雑なリンケージが、少ないパーツで巧妙に再現されており、説明書を見ながら組み立てると、その動作原理が自然と理解できる仕組みになっています。塗装なしでもパーツの勘合精度や設計の工夫が直に伝わるのも、無塗装組み立てならではの醍醐味です。

次にキャビンや荷台部分。ここで注目したいのは幌パーツ。布のたるみや質感がプラ成型で見事に表現されており、塗装なしでも実車さながらのリアリティを感じられます。細部まで妥協のない作り込みに、ファインモールドの技術力が光ります。

さらに、この高機動車は駐屯地や自衛隊イベントなどで実際に目にする機会も多い車両。その「日常に潜む非日常感」を自宅で楽しむことができるのも、このキットの大きな魅力です。パーツを切り出し、丁寧に接着するだけで、あの頼もしい姿が手元に再現される瞬間は、模型ファンにとって格別の喜びとなるでしょう。

そして忘れてはいけないのが、付属フィギュアの「歴装ヲトメ」日向さん。制服は1991年に改正された第2種夏服を基に再現したこだわり仕様。高機動車の隣に並べるだけで、無骨な車両に一気に華やかさが加わります。人と車の対比ができるだけで、サイズ感もイメージできて楽しいです。

 インテリアや、外装もディテールがみっしり! このキットはミリタリーファン、キャラクターモデラー、そしてカーモデルファンにこそ手に取ってほしい逸品。ジャンルを超えて模型作りの楽しさを再発見させてくれる、まさに「作る教材」です。さあ、あなたもこの「歴装ヲトメ」日向と高機動車の世界に飛び込んでください! それでは。

ファインモールド(FineMolds)
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はるさーのプロフィール

はるさー

2児の子育てとプラモデルを全力で楽しむアラフォー房総男児。飛行機模型が特に大好き。

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