

ほかの作品に使うタイヤが欲しくて手に入れた「タミヤ 1/35 陸上自衛隊 16式機動戦闘車」(“ヒトロク式”って読むのがいかにも自衛隊調で気分が上がる)。しかし現状、手元に残っているのはタイヤ2輪のみ……。さて、ここからどう遊ぶか。いろいろ考えた末、結局はタミヤクオリティのSFっぽい砲塔をちゃんと組んでみたくなって、普通に組むことに。
とはいえ、本来8輪の車両を2輪だけで成立させるのはさすがに無理がある。なので「正面からしか見てはいけない」というルールで自分を納得させてクリア。もちろん立体物なのでそんな理屈は通らないんだけど、別角度から見たときは「1/35の兵隊が1/35の車両を組み立てているジオラマ」ということにしようと決めた。小人たちが模型を作ってる風景なので、タイヤがなくても塗装が途中でも、そういう世界なら成立する。たぶん。

16式の裏側は、戦車というよりカーモデルっぽい構造で、これはけっこう新鮮だった。戦車ってだいたい裏側がぺったんこな印象なんだけど、これは違う。流し込み接着剤がスイスイ走るし、現代タミヤの設計を存分に楽しめる。合わせ目消しはしてないけど、砲塔と車体前部はまじめに塗装。後部はランプと装備品だけをさくっと塗った。
最近のキットはクリアパーツの範囲がすごい。乗員のゴーグルまで透明だし、マスキングシート付きで、塗装を終えてシートを剥がすと光を反射してめっちゃかっこいい。

兵士側は逆に懐かしい「ドイツ歩兵 機関銃チームセット」。骨格のことなんて深く考えず、パーツ差し替えたり曲げたりして、それっぽくポーズ改造。クリアカラーで陶磁器風に塗ってたら、「グリーンアーミーのトイが緑なのは、当時使える樹脂の中で軍服に一番近い色が緑だったからか?」とか、勝手に思考が逸れて楽しい。ベースは使い古しのカッティングマットをカットして使用。
そんな感じの作り方だから、他の転輪を持ってきてもいいよねってことで、「ジャンク箱にこんなのありましたぜ」「いいんじゃない?くっつけちゃお!」というノリで接着シーンも再現。「錆表現はこれでいいのか?」「おそらく問題ないかと」で、まだ現役の「パクトラタミヤ ハルレッド」(昔ガンプラ用に買ったやつ)をアクセントに。「こんな筆しかない~」って捨てかけた筆も使い、ニッパーは現役なので工具箱から借りてくる。1/35の模型に付属してる紙パーツの雑誌を読む兵士も設置。

正面から見えてほしくない部分は、茶色い綿でモクモクと隠して世界観を仕切る。あっちとこっちで違う世界線にしたかったので、撮影も屋外と屋内を使い分けたりして、ゆるいジオラマ感を満喫。最新のキットも昔のフィギュアも、それぞれの良さがあって、塗っても塗らなくても、ちゃんと組んでも積んどいても楽しいプラモデル。最高じゃないですか! 次は何を作ろうかなあ。