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本国の意地!!「ドイツ歩兵戦闘車マルダーI」をドイツレベルが驚異のミニスケでプラモにしたぞ!!

▲レベルはパッケージに作りやすさの指針となるレベルが表記されてるのがいいよね。小っちゃいプラモなのに「4」?????
▲完成したらスーパー!!!! 手のひらにディテールがぎゅうぎゅうだぜ

 歩兵戦闘車、英語表記ではIFV(Infantry Fighting Vehicle)やICVなんて呼ばれたりしますが、ただ兵士を運ぶだけじゃなくてそこそこの火力を有した武装を持ち、積極的に前線で活動しながら歩兵を展開出来る車輛の事。通常の兵員輸送車などと違い装備が充実しているのでそれなりに高価な為、人命を優先しつつ財政的に余裕がある軍が導入してる事が多いです。
 そんなIFVの中で日本で有名な車輛といえばドイツ連邦軍のマルダーIやアメリカのブラッドレー。なんでかというとタミヤがプラモ化してるからね……!!

▲ブラッドレーはこちら。めっちゃかっこいいプラモだよ

 そこで今回紹介しようと思うのがドイツレベルの1/72マルダーIA3。タミヤじゃないのかよというツッコミ受けそうですが、まあ待て兄者たち。

▲ランナーだけ並べてみるとミニスケっぽくないボリュームぞ…

 マルダーはドイツ連邦軍が装備するIFV。1960年代に当時の西ドイツで開発、配備された車輛であり、未だに現役!!! 優秀な設計の車輛ってのが分かります(最近後継機のプーマなんてのも登場しました)。ちょいちょいとバージョンアップされており、件のタミヤの1/35キットも最初期の無印マルダーと改修されたマルダーIA2ミラン(ミラン対戦車ミサイルが追加)がラインナップされています。


 しかしA2ですら実は77年配備という事で更にバージョンアップされたA3やA5が作りたいな! という気持ちになってしまったのです。ドイツレベルからは1/35でもA3とA5のキットが発売されていますが現在入手困難。グヌヌヌと唇を嚙み締めてたんですが、1/72ならA3が買えるじゃん! ヤッタネ! という事で早速入手。

▲ハッチなどの凹モールドはパッキパキだし足回りはいい感じに一体成型されてる。にこにこしちゃうぜ

 キットは1/72とはいえ元々そこそこのボリュームのある車輛です、車体上部パーツなんか見てみても意外と大きい。その分組み立てには手間取らないかなーと思いつつランナーを眺めていくわけですが……。

▲履帯ね。1/72ですよ。アニキ……

 いや、勿論嬉しいんですよ。部分連結(実車通り一個ずつではなくて長いところは一体成型されてる)式履帯なのでパリっとシャープに組み上がるんですが、1/72ですよ!!(繰り返し)

▲いやあ小さい

 とりあえず一枚切り出してみる。ちっさ! ちっさ!!  豆粒とは言いませんが、これを組み合わせていくのか……! ちょっとワクワクしてきたぞ!(一種の開き直り)

▲こういう割り切りもありかもありでしょ!! 最近タミヤもやってるもん!!!

 キットは実車同様ぐるりと一周できるように履帯がパーツ化されてるんですが、パーツが細かい分組みつけが意外と難しい……それなら「見える範囲だけでもシャキっと」組めばいいじゃないですか!! 上面にしわ寄せが来たとて側面からはほぼ見えなくなるので!! 勝った!!!

 僕は半日で組み立てたんですが、パーツの数やサイズなど考えると週末二日ぐらいかけてのんびりじっくり作るのも楽しいキットかと思います。確かに履帯は難易度ちょい高めですが、手に覚えがある方ならば土曜に組み立て日曜に塗装して完成、なんて事が出来ると思います!!
 機銃塔も装備満載でディテールギッチリで満足度高し。タミヤの1/35のマルダーIA2との違いは車体周り。増加装甲や雑具箱などの追加で一回りマッシヴな感じの印象があります。現用の車輛は使い続けられる限りこうしてバージョンアップを重ねていくので変化を比べるのも楽しみの一つですね! そんな楽しみを手のひらの上でぜひ体感でしてください。

内藤あんものプロフィール

内藤あんも

1977年生まれ。戦車道とスピットファイア道を行き来する模型戦士。生まれ育ちは美濃の国、今はナニワ帝国の片隅でプラモデルを作る日々でございます。

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