皆さん、レベルってメーカーご存じですか? いま製品として多く出回っているのは通称「ドイツレベル」と呼ばれるmade in ドイツの製品なんですが、じつはなかなかの古参メーカー。歴史を辿ればタミヤよりも古いんですよ。元はアメリカ発祥でドイツレベルは子会社だったのが紆余曲折ありまして本命レベルブランドとなっており、色々ややこしい事になってて面白いんですがそれは本題じゃないのでまたそのうちね(超早口)。
我々のような拗らせ模型ファンにはこのレベルというメーカーはなかなか曲者でして、自社製品開発も多く手掛けていますがOEM製品(他社ブランドの製品を自社ブランドで販売する的なやつ)が多い事で有名。パッケージでは判断できないものも多く、ワクワクしながら新製品買ってみたら「……おおおおおお」って泣き崩れる事も多くあります。強い酒で涙を洗い流すしかねえ。
そんなレベル製品の中でもドイツ連邦軍の車輛は自社開発製品が多く、今回紹介する多目的車輛ヴォルフ(英語で言えばウルフ)もパキッパキのレベル製品。そもそもこのヴォルフはメルセデスベンツGクラスの軍用仕様という事でカスタマイズはされてますがほぼ乗用車のようなもんです。
ね!このラダーフレームがね!バシっとランナーに収まってるのを見るとテンションがあがるわけです。「ああ、俺は今からクルマのプラモ作るんだ」っていう感じが最高に感じる瞬間です。
プラモとしては非常にカッチリしており、まんま1/24のカーモデルにサイズアップしても問題ないぐらい。むしろ組んでる時に何度か「あれ?なんかパーツ小せえなあ…」って感じたぐらいのカーモデル作ってる感です。2008年とちょっと前のキットだけど、レベルめやりおるわいって感じ。
このテの車輛って、昔ならではのいわゆるジープほど小柄じゃないし、かといって米軍が使ってて街中でも見かけたりするハマー(ハンビー)みたいに大柄な「ザ★軍用車」って感じではない、乗用車を軍用に転用しましたよ〜っていう模型的お手軽感がたまんないです。まあ、そのままじゃ民間車仕様にはならないけど、「なんちゃって俺のGクラス」みたいな感じで1/35でも遊べそうなんですよねコレ。ゴッテゴテに装備品積んでポストアポカリプス的な遊び方も出来るんじゃないかなというご機嫌なプラモです。ほんではまた次回!
1977年生まれ。戦車道とスピットファイア道を行き来する模型戦士。生まれ育ちは美濃の国、今はナニワ帝国の片隅でプラモデルを作る日々でございます。