週末が楽しくなっちゃうプラモをフミテシの独断と偏見でお届けする「花金プラモ」。今週はタミヤミリタリーミニチュアでぜひとも一度は作って欲しい最高のワクワクプラモ「英国陸軍 SASランドローバー(ピンクパンサー)」をご紹介します!! タミヤの説明書によると、まったく同じ車両は2つとないと言われているそうです……。それぞれ独自のカスタムや装備品を搭載して砂漠をかっ飛ばしている姿を思い浮かべるだけで最高にワクワクしますね!! さぁ、傑作プラモで今週は大冒険に出発だ!!
1960年代に中東で活躍したイギリスの特殊部隊スペシャル・エア・サービス(以下SAS)のランドローバーをプラモ化した物です。最大の特徴はこのピンク!! これはおしゃれでもおふざけでもありません。
第二次世界大戦中にリビアの砂漠に墜落して風化し、ピンク色に変色していた2機の飛行機「モスキート」と「B24 リベレーター」。このピンク色が絶妙な迷彩効果を発揮していて、長い間発見されなかった要因となりました。それを参考にこの「デザートピンク」と言う色が生まれたと言われています。
ピンクパンサーの箱は何度開けても最高の瞬間が訪れます。今回この箱を家族と一緒に開けたのですが、妻も「え? めっちゃきれいじゃん。こんな車あるの?」と驚いていました。プラスチックの色だけで人は感情が動きます。完全に色分けされていなくても、特徴的カラー1色あるだけで、僕たちはワクワクできるんです。
過酷な環境で過酷な任務をこなすために必要なことが、説明書にたくさん書かれています。それは誰かの冒険の記録を読むかのような楽しさがあります。鮮やかなピンクの車を隣に置いて、この説明書を読む時間はとっても幸せなひと時です。
砂のベースに置いてみると、確かに目がちかちかして見にくいな~と感じました。迷彩効果、あるんですね。
ミリタリープラモとは思えない、派手な色1色の塊感はこのピンクパンサーでしか味わえない最高の体験です。塗らないでポンと机の上において置くだけで、かっこよくてカワイイスペシャルな存在になりますよ。タミヤのプラモでも唯一無二とも言えるワクワク感をぜひこの週末楽しんでください!
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)