塗るきっかけはICE BAHN/ARTPLA 志摩りんのプラモと冬を越えたい。

 オリジナル塗装って難しそうだし、色のバランスとかも洋服なら「ファッションサイトとか見ないと失敗するかもしれない」って思うかもしません。しかし、好きな音楽を聴いて塗れば案外上手くいったりするものです。
「これ、越冬を聴いて塗ったんだぜ」とかプラモデルなんて作らなそうなHIPHOP好きな友達に写真を見せれば「マジ? いいじゃん、ダウン着てるし。で、プラモデルって何?自分で塗るの? てか作るの?」なんて話が始まって、また盛り上がる。そうして、違う角度から交流を深めるなんてのも楽しいんですよね。

 いつもプラモデルを作るときはYoutubeでウェザーニュースチャンネルや好きな配信者のゲーム実況を流しています。ただ、この日はちょっと様子が違って、プレイリストからお気に入りのHIPHOPをランダムで流していました。なかでもICE BAHNの一曲、『越冬』は「踏みすぎ」と言いたくなるような気持ちのいい韻の連打がヤバい。”押韻主義”なんて言われるICE BAHNですが、とりあえず聞いとけ! とおすすめしたい

 「厳しい冬を耐え、やがてくる春や夏を共に待とうではないか」とでも言いたそうな曲に、最初は繰り出される韻の量の多さに脳がバグり、同じ人間がこんなリリックを生み出しているのかと驚くことでしょう。そして、何度も聞くことで「ああ、これは身に染みるなぁ」と捉え方が変わってくる。

 とくに有名なのはFORKの「この氷河期じゃ 能書きじゃなく ひねる脳がキー」で始まる部分。踏みかたがほぼダジャレなのにめちゃくちゃかっこいい。なんとなく意味が通り、聞き手に解釈を委ねながらも韻にこだわった一連のリリックに痺れます。

 「やっぱり越冬はかっこいいな!」なんて思いながら、プレイリストをランダム再生から一曲ループに切り替える。延々と流れる越冬。俺の手元にはART PLAのゆるキャン△ 志摩りん。
 僕らの世代だとB-BOYは足元はティンバーランドのイエローヌバックで、迷彩柄の服もよく着てた。というかスターのKREVAが全身迷彩の服でB-BOY PARKに出てた。その時のフリースタイルバトルの相手はICE BAHNのメンバーの玉露。あのバトルの映像が蘇って、それがそのまま志摩りんの服に宿ってしまう。好きな音楽を聴きながらそのイメージで塗るのは、思わぬ結末にたどり着ける裏技みたいなものかもしれません。

<a href="/author/crisci4mens/">クリスチ</a>
クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。