プラモを組んだら隣の人に話したいちょっと変わった日本の飛行機/「ファインモールド 1/72 試製景雲」

▲2基の液冷エンジンを胴体中央に並列に搭載!!! これも日本の飛行機なんです!!!!

 近年トムキャット、ファントム、F-2とメジャージェット機のプラモをハイクオリティな内容でキット化してきたファインモールド。そんなファインモールドの飛行機模型のもう一つの魅力に、ちょっとマイナーな日本の飛行機を揃えてくれているというのがあります。その中には「日本がこんな飛行機も作ってたの!?」と思えるものがあって、模型店で見かけたらつい手に取りたくなるものが多いです。
 今回ご紹介する「試製景雲」も一目みたらインパクト大の日本機。太平洋戦争さなかの日本でも、アニメとかに出てきそうな独特のシルエットの機体が現実に試作されていたのですからすごいですね。

▲パーツ数がとっても少なくて、ユニークな形の飛行機が作れちゃう!! 楽しすぎます

 この「試製景雲」と言う飛行機ですが……高速をもって長駆敵地まで進出し、高々度から強行偵察を行うという、戦争末期に開発された海軍の陸上偵察機です。高速性能を追求するために2基の液冷エンジンを胴体中央に並列に搭載し、延長軸で機首の6枚プロペラを駆動するという独特の機体構成がとられました。昭和20年5月から数度のテスト飛行を行ったのみで終戦を迎えました。
 数度のテストを行った……これだけで飛行機に一気に現実味が帯びます。試作機のギリギリ感って、バリバリ最前線で使用されていたものとは違ったワクワク感があるので、僕は好きです。

▲プラモ自体は1995年に発売されたもの。ディテールもしゃっきりしていて素敵です
▲コクピットもユニーク。前後二人乗りになります

各パーツに、日本機を組んでいるとは思えない楽しさがあります。日本の偵察機と言えば、陸軍の百式司偵が有名ですが、この試製景雲は日本海軍が独自に開発しようとしたもの。
少ないパーツ数とパチパチと合うパーツ精度で、このようなユニークな形状の偵察機を作ることができるので、本当におすすめです。

▲オモリは15グラムくらい必要。ぎゅうぎゅうに入れないと、尻もちをつきますので要注意
▲45分で完成!! 絶対に緑に塗らない方がかっこいいでしょ……このデザイン

このキットの組み立て時に気を付けたいのが、「オモリ」。機首にしっかりと詰め込まないと、こてんと尻もちをついてしまいます。それ以外は全く持ってノーストレス!! 今回初めて組んだのですが、出来上がった瞬間に「マジでかっこいいよ……」とちょっと感動してしまいました。パッケージでは上が緑、下がオレンジで塗装されたイラストが描かれています。こちらもかっこいいのですが、このデザインならどんなオリジナルカラーで塗っても受け入れてくれそうですね。銀一色もかっこいいだろうな~~。
シャキッとした造形と精度で、日本機らしからぬデザインを楽しめる「ファインモールド 試製景雲」。店頭で見かけたらぜひお家にお迎えください!!!

▲零戦とくらべるとサイズも大きいですね。日本機も面白い飛行機がたくさんいるので、ぜひプラモで楽しんでください!
<a href="/author/fumiteshi/">フミテシ</a>/nippper.com 副編集長
フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。月刊ホビージャパンで12年間雑誌編集&広告営業として勤務。ホビージャパンで様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。「ホビージャパンnext」、「ホビージャパンエクストラ」、「ミリタリーモデリングマニュアル」、「製作の教科書シリーズ」などを企画・編集。