プラモがみるみる金属の塊に。おいみんな、リベット打とうぜ!

 飛行機をつかまえて「鉄の塊」と呼ぶ奴がありますが、飛行機に失礼だよな! 飛行機ってのはさあ、軽くて頑丈でそもそも鉄ではなくアルミ合金でできているんですよ(諸説あります)。あんなデカイものを軽くするにはペラペラの薄板で作らなきゃダメですよね。なので、必要最低限の骨格を作ってからそこにペラペラの板を画鋲みたいなもんで留めていくわけですよ。これが「リベット」というやつで、金属外皮の飛行機には必ずリベットがくっついてます。だからプラモにもリベットを打て。打つとプラモがいきなり「生きる」んです。

▲モノホンの飛行機にはびっしりリベットが入っておるじゃろ

 プラモというのはだいたい実物よりも小さくなっているので、このリベットをどうすんだという問題が昔から延々と考えられてきました。プラスチックの表面に凸や凹の点々を彫刻したキットがあったり、そもそも小さくなったらあんまり見えないから省略してもいいんじゃね?というキットがあったり。プラスチックの表面に出っ張ったリベットが彫刻されてるとヤスリがけしたら消えちゃうじゃんとか、省略されるとなんか味気ないんだよなぁとか、とにかくもう、「これが最適解」っちゅうのがないんですよリベット表現。

▲昔のプラモ。表面に凸のリベットがビシバシ入っている。合わせ目とか消さなければそのまま味わえるな!

 ツルツルのプラスチックをキレイに塗装したプラモもいいんですけど、やっぱこの「俺、生きてる機械っす!」という感じを表現するにはリベットがあったほうがそれらしく見えるんですよね。最近はリベットの表現があっさりしたキットが多めなんですが、まあとにかく自分でひとつ打ってみましょうリベット。

▲ツルツルのパーツにリベット!なんかこう、打ってみたいところにそーっと打ってみればいいんですよ

 いきなり工具が出てきましたが、最近はプラモにリベットを打つための専用ツールがめっちゃあるんですよね。なんだそのニッチな商売は。そしてこれをおもむろに(実機の写真を見ながら)使うとあら不思議、ただのプラスチックが「薄板をフレームに貼ったような感じ」に見えてくるんですね。実機に1000個リベット打ってあるからプラモも1000個打とう、とか言ってるとすげえしんどいので、最初は目立つところから打つのが吉。目立つところって具体的にどこやねん、というとみんなの視線が集中するエンジンやコクピット周りだな。ここにそれらしくリベットが入ってるだけで「お、やってますね〜!」と自己肯定感がうなぎのぼり。

▲これは5年前に初めて打ったリベット。なんとなーくやったけど、ホントそれらしくなるのよ
▲ほらほら〜

 ということでですね、いきなりリベットを打てと言われてびっくりしている人もいるかもしれませんが、飛行機模型をいきなり超カッコよくしたければこれを無視するのはあんまり得策じゃない。最初のひとつがどうしても心理的なハードルになるのはわかる。わかるけど、まず打ってみよう。なるほどこんな感じで打てるのか!お、ここにもリベットが入るぞ!と「わかり」が生じると、あとはもう脳汁ジャブジャブの楽しい楽しい工作が続きます。青年よ、リベットを打て!じゃあどんな道具をどうやって使うのか?リベットを打つとどれくらいカッチョ良くなってしまうのか?それはスケールアヴィエーションの最新号を読んでちょうだい。そんじゃまた。

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からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。