無臭で、水と筆があれば塗装が楽しめる水性塗料「シタデルカラー」。その中には、塗装が苦手な人でも色を塗る楽しみをすぐに体感できる、「コントラスト」という素敵な塗料があります。このコントラストに、この夏追加された「27色」を、フミテシが1本ずつレビューしていく連載です。
今回はボトルで見ただけでもバキッと赤い「BALL RED(バール・レッド)」をレビューします。『ウォーハンマー』の世界にある強力なビークル「バール・プレデター」が、この赤を纏っています。
「コントラスト」は、白い下地を塗った上から塗ることで、模型の凹凸に沿って自然に塗料が流れていき、グラデーションのように染め上がります。バシャバシャと染めるだけなので、塗装が苦手な人でも筆とコントラストがあれば、楽しく塗装デビューできます。難しいことは考えずに、白いスプレーを吹いた上から、バシャバシャ塗ってみましょう。
ひと塗りしただけで、めちゃくちゃ赤く染まりました。薄いシャバシャバの塗料で塗っているはずなのにバンバン発色していきます。しかも薄い塗料が勝手に流れていくので、筆ムラもなく、塗料の厚さでディテールが埋まることもありません。
塗ってから30秒で、真っ赤なアニキの出来上がりです。普通の塗料を使った筆塗りで、このような薄い塗膜の仕上がりを目指そうとするととっても大変です。染め上げるパワーの強さと流動性の良さという強みを持っているので、あなたの模型に短時間でかっこよく赤を纏わせることができます。
起伏の激しいミニチュアの服や、ディテールの激しい武器に挿し色で赤を入れてオシャレにしたい時など、絶対に大活躍するのでぜひ使ってください!!!
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)