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シタデルカラー「新コントラスト」全部開けます!!/染まらない!? 至高の影色「ドレッドフル・ヴィサージ」

▲何色なのよ!! 和菓子の紫みたいな感じだね! 「シタデルコントラスト ドレッドフル・ヴィサージ」

 

 無臭で、水と筆があれば塗装が楽しめる水性塗料「シタデルカラー」。その中には、塗装が苦手な人でも色を塗る楽しみをすぐに体感できる、「コントラスト」という素敵な塗料があります。このコントラストに、2022年追加された「27色」を、フミテシが1本ずつレビューしていく連載です。
 今回はまじで色が染まらない、でもそれがめちゃくちゃ良い効果をもたらす色「ドレッドフル・ヴィサージ」を紹介します。色的には紫に近いグレーです。

▲蓋を開けてみます。打撲した時の色みたい。俺の地元、福島県いわき市の方言ではこれを「ぶんず色」と言っていました。上京した時は、誰にも通じませんでした

 「コントラスト」は、白い下地を塗った上から塗ることで、模型の凹凸に沿って自然に塗料が流れていき、グラデーションのように染め上がります。バシャバシャと染めるだけなので、塗装が苦手な人でも筆とコントラストがあれば、楽しく塗装デビューできます。またコントラストの特徴として、色によって染まる力が異なるので、この色通りに発色するかは使って見ないと分からないというのがあります。

 「レッドフル・ヴィサージ」は、新色の中でも最弱ともいえるほど染まる力が弱かったです。さっと塗ってみたら、全然下地の白が隠蔽できない……これって何なの? と本当に不思議に思ってしまいました。しかし乾燥すると……

▲うっすら紫をまとっただけ。これ何なの?
▲乾燥したら、モールドにめっちゃナイスな陰影が!!!! 超カッコイイじゃないですか

 塗った瞬間はうっすら紫に濡れるだけでなんだかわからないのですが、乾くと表面にうっすらとした影色が施されます。模型の表面に一枚薄い色のフィルターを覆う効果(フィルタリングと呼ばれたりします)をお手軽に施すことができる塗料だったのです!!! 紫は影色としてとっても便利な色。そのベストな色がこの「ドレッドフル・ヴィサージ」だったのです。服の印影、メカ物の奥まった場所、戦車のグラデーションを馴染ませるなど、様々な使い方ができると思います。まさに至高の影色、それが「ドレッドフル・ヴィサージ」です!!! ぜひ使ってね~~。

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)

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