他のキットのパーツと組み合わせて改造する。プラモデルの醍醐味で、より自分だけのプラモになった感じがする最高に楽しい行為です。ガンプラやロボットプラモだと花満開状態で、毎日かっこいい改造プラモを見ることができます。戦車模型にも。装甲を増やしたり、でっかい砲に換装したりと組み合わせや改造の楽しみ方があります。
そしてこのような改造の楽しみの初歩を、タミヤはプラモを通して教えてくれたりします。組み合わせやパーツを換装できるものを説明書に明記して、公式な楽しみ方として提示してくれているのです。これを実際にやってみると、戦車模型の楽しみ方がさらに広がります。ドイツ軍 ハノマーク兵員輸送車を例にやっていきましょう!!
以前、花金プラモで紹介したタミヤの「1/35 ドイツ軍 ハノマーク兵員輸送車」。こちらは後に発売された対戦車砲のプラモを装着したり、牽引したりして遊ぶことができるようになっています。
敵戦車の装甲が強化されると37mm砲の通常の砲弾では太刀打ちできなくなります。そこで生まれたのが写真の成形炸薬弾。敵戦車に命中すると砲弾の中の火薬で装甲を溶かして穴をあけ、車内を炎上させるように設計されています。この新型弾薬の使用によって、37mm砲は再び活躍することになります。
75mm対戦車砲は、大戦中盤からのドイツ軍の対戦車自走砲にも搭載され活躍します。この大砲も実際にハノマークで牽引されていた事例があり、タミヤのプラモの組み合わせ例として紹介されています。でっかくてかっこいい大砲を装備できるなんてめっちゃうれしいじゃないですか!!
ハノマークのような例は他のプラモでも紹介されており、これをひとつひとつ真似してみると、「俺改造しちゃってるぜ!」という新たな満足感が生まれると思います。真似することで、車両や大砲、兵隊のプラモのそれぞれが線で結ばれ、今まで作ることができなかった景色のアイディアも浮かびます。タミヤが教えてくれる組み合わせを試すことで、確実に戦車模型の世界が楽しくなります!!タミヤの戦車模型を作っていてそのような例に出会ったら絶対に試してくださいね!!
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)