
週末の模型ライフが楽しくなっちゃうプラモを、フミテシの独断と偏見でお届けする「花金プラモ」。今週は、第二次世界大戦における戦車大国だったドイツが、敗戦後初めて開発した戦車「レオパルド1」のプラモデルから「タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.112 西ドイツ陸軍 レオパルドA4戦車」をご紹介します。

本キットは、1979年6月に発売。しかしこの写真を見てもらえばわかる通り、戦後戦車らしいかっこよさが凝縮されています! キット開発においても西ドイツのクラウス・マファイ社に実車を取材したこだわりの内容となっています。シャシー部分は一部モーターライズ時代の名残があるパーツを使っていますが、それ以外はほぼ本キットのための新規パーツなので、かっちりと堅牢な作りになっています。

パーツ数はこれだけ! プラモデルでもここまでシンプルにできるのをみると、さまざまな国で実車が運用されているのも納得。戦中のティーガーの足回りはややこしかったもんな〜とかプラモを作るとより体感できます。ダークグリーンのプラスチックの渋くてかっこいいです。

直線的な砲塔デザインが特徴です。スペースドアーマー(主装甲(車体本体の装甲)の少し外側に、薄い装甲板を配置し、その間に空間を設けた装甲形式。戦車や装甲車の防御力を高めるために用いられる)技術を用いており、防御力もアップしています。プラモも、パーツ同士がきれいに合わさり、実車の直線的で迫力あるラインを見事に表現しています。

本キット中で一際目立つパーツがこちら。「カニングタワー」(潜水筒)と呼ばれます。これを使用すると水深4mまで川を渡ることができます。忍者が咥えている竹筒を思い出しました。
カニングタワーは監視塔とシュノーケルの二役を兼ねます。当時のタミヤニュースでは、付属のフィギュアをカニングタワーに乗せよう! という改造方法も紹介されていました。

戦車に添えるだけでなく、カニングタワーにも乗せられたであろうアニキがこちら。スタンダードな立ち姿ににっこり笑顔。いい表情してますね。

およそ2時間で完成! 足回りもシンプルですし、車体や砲塔にも細かなパーツはほとんどありません。戦後戦車を気軽に作ってみたいという人には超オススメのプラモデルです。

同シリーズにラインナップされている「No.64 西ドイツ レオパルド中戦車」とは別物と言えるほどシャッキリとしています。車体後部のエンジングリルもメッシュではなく、細かなモールドで表現されています。


コマンダーズ・キューポラにカニングタワーを装着。途端に漂いはじめる只者ではない雰囲気……! このちょっとクセのあるシルエットを楽しめるのも、本キットならではの面白さです。
組み味は驚くほど素直で、まさにスイスイ進む快適設計。当時は“最新鋭”だった車両も、いま改めてプラモデルとして向き合うと、レトロでありながらどこか未来的。時代を越えてなお、新鮮な魅力を放っています。タミヤからはレオパルドファミリーが多数ラインナップされているので、ぜひ作りくらべも楽しんでください。それでは〜。