かつての少年よ、『プラモ狂四郎』を読んで飛行機模型を作るのだ!

 この前Twitterで、“あの”『プラモ狂四郎』が40周年であることを知った。40周年!!思わず懐かしくなって漫画を読み返していたら、ふとあるスケールモデルに目が留まった。ハセガワの1/72 F-15C イーグルだ。
 『プラモ狂四郎』は、かつて講談社が発行していた月刊コミックボンボンに連載されていた漫画だ。ガンプラが大好きな少年、プラモ狂四郎こと京田四郎が、プラモデル同士を仮想空間で戦わせることができる「プラモシミュレーション」でライバルたちと勝負を重ね、モデラーとして成長していく物語である。

 連載当時、小学生でガンプラブーム真っ只中だった私にとって、プラモデルと言えばガンプラだった。そして当然のようにプラモ狂四郎に熱中していた私はハセガワの1/72 F-15Cイーグルに出会う。
 ハセガワの1/72 F-15Cイーグルは、作中でスケールモデラーである景山陽との勝負に敗れた四郎が初めて作ったスケールモデルだ。馴染みの模型店店主に誘われたプラモ合宿で、合宿に同行していた全日本大学モデラー大会のチャンピオンである富田さんから、当時、世界最強の戦闘機として薦められたキットだった。モデラーのチャンピオンに世界最強ってキャッチフレーズで薦められたらもう作るしかない。私はなけなしの小遣いを握り締め、近所の模型店に自転車を走らせた。もちろん立ち漕ぎだ。そして私自身も初めてのスケールモデルとしてハセガワの1/72 F-15C イーグルをゲットした。きっとそういう同世代は多いはずだ。

 このハセガワのイーグルは、私のような1970年代生まれのガンプラブーム直撃世代が、ガンプラ以外のスケールモデルに手を出すきっかけになった。違いがあるとすれば、最初に手を出したスケールモデルがイーグルではなく、四郎がイーグルで戦った山根君が作っていたハセガワの1/72 F-14Aトムキャットか、スケールモデラーの景山くんが作っていたタミヤの1/35 タイガーⅠ型か、の違いくらいだ。

 そうやって手にしたハセガワの1/72 F-15Cイーグルは、とても思い出深いスケールモデルだ。機体解説入りで大人な雰囲気の説明書をワクワクしながら眺めた。そして、塗りながら作ることなんて露知らず、オモリという名の罠に敗北した。無事に完成したのか?……都合の悪いことはもう記憶の彼方だが、今回、再びこのキットを手に取り、箱絵や説明書やランナーを眺めていると、とても懐かしい気分になる。大人になった40年後のいまでも、昔と同じキットを手にできる。プラモデルってこんなにも不思議な趣味だったのかと驚く。

 さぁ、40周年のいまこそ、みんなでプラモ狂四郎の如くプラモ魂を燃やそう!そして、ガンプラでもスケールモデルでもプラモデルならなんでもいい。気になったプラモデルをみんなでガシガシ作ろう。そして語り合おう!……そういえば山根くんが作ってたトムキャットはハセガワのなんのキットだったっけ?と思いながら、私はいまネットでハセガワのトムキャットを物色している。イーグルと並べたらかっこいいだろうな。

まさゆき
まさゆき

1975年生まれ。子育て奮闘中の兼業主夫モデラー。ファンタジーとドール、
プラモデルが大好き。ビールと共に過ごす趣味の時間が至福のひとときです。