「色に愛された車模型の世界」/那須クラシックカー博物館

▲さぁ、今日は何色で塗ろうか?

 車が纏っているからこそ、さらに魅力的に見える「色」がある。そんならしさを一身に浴び、そこにある車を見て、「僕たちが楽しんでいる車模型ってこんなにも色に愛されている世界なんだ」と、ホールを歩くたびに思ったのだ。

▲ここにある色は、世界中で発売されているどんな車模型に塗ってもかっこいいと思える

 動力を積んだ塊を、いかに美しく見せられるか、いかに速く走らせることができるか……人間の様々な欲望の塊が結集して生まれている物だからこそ僕たちは心を惹かれる。その塊を彩る「色」は、人間の最後の美意識を注ぎ込む瞬間だ。世の中に送り出すに恥ずかしくない色。つまり「かっこいい色」ってわけだ。

▲フェラーリ ディーノ308GT4

 黄色のフェラーリが時に愛おしく見える。でもプラモを作る時「フェラーリと言えば赤」と言った感じでついつい赤いスプレーを握ってしまう。こうやってまじまじと黄色いフェラーリを見ると、「この車、黄色に愛されてるな」と実感する。僕はもう黄色で塗ることにためらいはなくなった。

▲赤でもない、ピンクでもない……純色マゼンタのような美しさは、車の美のクラシック(普通)を僕たちに体感させてくれる
▲フィアット600。優しい色を纏えば、都会でも田舎でも周囲をざわつかせるようなことは無い
▲缶スプレーを今すぐにでも手に取りたくなるような、気持ちを高揚させてくれる色。赤とシルバーのパレード

 色を愛し、色に愛されてきた車たち。その返歌を僕たちはプラモデルで返すことができる。自分の目で感じた「らしい色」と言うものを、好きな車に好きなだけ塗って遊んで良い。これからの僕のプラモ人生も色を愛していきたい。美しい名車との指切りげんまん。どんどんプラモを楽しんで行こうと思う。

▲絵の力で、車のかっこよさを何度も感じてきた。僕たちの生活空間に「車の絵」と言うものは、実は多数飾られており、知らず知らずのうちに見ていることが多いものでもある
▲タミヤのミリタリーミニチュアでも大人気のシトロエン11CV。戦いの色を脱いでいる姿は、こんなにも美しい
▲赤い車にホースが付いていれば、ちびっこも消防車だと思って駆け寄る。君には周りのどの車よりもかっこよく見えたんだね
▲模型の世界
▲世界中に爽快感を提供している赤
▲また来ようね

那須クラシックカー博物館
〒325-0304
栃木県那須郡那須町高久甲5705
TEL 0287-62-6662 / FAX 0287-62-6663

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フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。月刊ホビージャパンで12年間雑誌編集&広告営業として勤務。ホビージャパンで様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。「ホビージャパンnext」、「ホビージャパンエクストラ」、「ミリタリーモデリングマニュアル」、「製作の教科書シリーズ」などを企画・編集。