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「我が子よ、お前もサザビーなのか…」 リアルロボットの”カッコいい”が世代を超えた話。

 「サザビーかんせいーー!!デカいーー!!カッコいいーー!!」

 息子(5)にとっての「世界一カッコいいガンプラ大賞」がサザビーに決定。私が小学生の時と同リザルトである事に納得と困惑が。1988年、このサザビーが出演する映画公開当時、リアルロボットのカッコ良さが凝縮された様なデザインに多くのファンが魅了されたのですが、時を経てそれが我が子に届くとは正直驚きしかありません。だってあれからカッコいいリアルロボットは山のように生まれてきたし、息子にはそれなりに見せてきているので。

 親子ともども初ガンダムベースだったとある週末、多くの選択肢の中から離さなかったのがこのHGUCサザビー。赤くてグラマーで武器がイッパイだから? 箱絵からビシバシとなにかを感じたのでしょうが正直いって「なぜだ我が子よ……。古いガンプラ(そう、発売は14年前なんすよ)はシンドいぞ……。最新キットの方が手早く楽しく完走できるのに!」と一瞬顔をしかめた父です。

 飛行機や戦車などのスケールモデルに対してこのランナーのボリュームたるや。です。そんな私の不安をよそに「大きくて色キレー!」と息子は大興奮。鮮やかな赤にシブい黒鉄色、そしてクリア成形のエフェクト。しかもパーツの大半はボリューム大。確かに景気良くてアガるよね。

 二晩かけて夢中になった親子モデリングでした。ツールはニッパー1本! それでデカいロボットが組み上がっていくダイナミック感。確かにこれは格別な味わい。それを再認識させてくれたのは、子のプリミティブな衝動だったわけです。そして親子で「サザビー、思っていたよりデカいね!」と大笑い。なんかデカい!はプラモデルの醍醐味のひとつですね。

 半世紀くらい生きていると「あのブームはなんだったんだ…?」と消費社会に対して思わず憂いてしまうことも。そんな中で自分が子供のころに生まれでいたブーム、夢中になったものが一過性のものではなく文化として継承されていく事は、自分の事も含めて肯定されたような気持ちになります。なんて心地よいメビウスの輪なんでしょう。抜け出せなくて問題ナシ!

 完成したサザビーを子はMMのキングタイガーと戦わせてプラモ狂四郎。私はスキをみてνガンダムと並べて写真撮影してニンマリ。豊か~。それでは以上、皆さんにも模型でエンジョイがありますように。

<a href="/author/9153date/">ダテツヨシ</a>
ダテツヨシ

「つくる」をテーマに、世間話をしています。

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