週末の模型ライフが楽しくなっちゃうプラモをフミテシの独断と偏見でお届けする「花金プラモ」。今回ご紹介するのは、「ザ★スナップキット ニッサン R32 スカイラインGT-R」です。数あるスカイラインの中でもちょっと特別な存在なのが「R32」。その中の最上級グレードであるGT-RはR32を伝説の車へと押し上げた名車です。このかっこよくて胸がときめく車種を、ニッパー1本さえあれば30分ほどであなたの机に納車できるのが、このプラモなのです!! 楽プラの名称で親しまれるアオシマ文化教材社の1/32スケールの車模型シリーズのキット構成は、週末モデリングに最適の内容となっています。
この車のかっこよさはデザインだけじゃありません。当時の日産のやる気の全てと、GT-R復活へのプロジェクトX的な魂がこの車には入っています。ツーリングカーレースの主力カテゴリ―で大きな盛り上がりをみせたグループA規定に合わせて開発。グループAの人気の要因となったのが、パワーはともかく外見的には自分の愛車や街で見かけるクルマたちが主役となって、熱いレースを繰り広げるところにありました。その「グループAで圧勝する」ための全てがこの車に盛り込まれたのでした。R32は登場以降ライバルたちを押しのけ数々の伝説を残し、レースでも公道でも多くの人のヒーローになるのです。
そんなストーリーも、プラモが30分くらいで組み上がりますから、組んだ後に十分楽しめる余裕があります。立体を目の前にして、その物のストーリーを読む時間はとても幸せですよ。
名車を30分くらいで楽しめるこの手軽さ。ボディもプラスチックの成型色を変えたり、ガンメタ成型のような加工をして同車種を複数ラインナップしています。完成後は手のひらにおさまるサイズなので、机の上にチョンと置いておいても良いと思います。
押せばコロコロと動いて遊べるので、僕の息子はこのシリーズが大好き。家族でも楽しめるプラモです。ぜひ今週は、R32 スカイラインGT-Rのかっこよさに「ザ★スナップキット」で気軽に触れてください!
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)