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ゴワゴワしたツイードみたいな色合いの車が、アオシマのプラモデルで楽しく完成した話。

 買う前はごわごわした生地を手に取りながら「緑の糸が」とか「青い糸が」みたいな話をしている。あ、ツイードのジャケットを買うときの話です。

 それなのに購入時には「このジャケットの色は茶色だ」とか「グレーだ」とか話しているんですよね。なんでこんなことが起こるのかっていうと、様々な色の糸を織り込んで生地を作るのがツイードという生地の特長だから。

 生地に織り込まれた緑や青の糸は、全体の中でわずかな存在でしかないので「結局は何色なのか?」という話題では大抵スルーされる。では緑のツイードジャケットが欲しいのかというと、そうでもなく「茶色だけどなんかちょっと違うよね」という、微妙な差を楽しみたいのだ。

 筆塗りでも似たような表情を出せないかとずっと考えていた。一見すると、緑だけど、茶色っぽかったり黄色っぽかったりところどころで色が違う。でも、全体では「緑」と言いたくなるもの。それをかなえることができたのがアオシマの1/32 ニッサン スカイライン 2000GT-Rの塗装だ。生地を織るように平筆で規則正しく筆を動かしていって好きな色を延々と重ねていく。

 「良し! できたぞ!」と塗装し終わったボディを見たときに、気がついた。シンプルなパーツ構成が持ち味の楽プラだから、このあと特に細かな作業がないのだ。キレイに塗装できたボディにメッキのフロントグリルやバンパーをくっつけたり、ライトのクリアパーツをつけるときも繊細さを求められる作業はゼロ。バックライトの赤のシールも本当に助かる。

 あっという間にボディが出来上がって、「楽プラがなぜ楽なのか」を教えてくれるような車体のパーツを組み立て、ボディをかぶせれば出来上がり。緑の糸がかっこいい茶色のツイードの生地のように、ところどころに黄色や青が入った表情がかっこいい緑の車が出来上がった。

 調子に乗って奥川康弘さんGentlman for Wheelsのデカールも貼りました。急に味わい深いストーリーが生まれたような気がするし、何より緑がキレイな車に赤のラインが入ったデカールはアクセントとしてピッタリでさらに良い仕上がりになった。

著:長谷川 喜美, 写真:エドワード・レイクマン
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クリスチのプロフィール

クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。

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