これぞ戦車模型ジオラマの全部盛り!!! 「ミニアートのビッグセット」は夢が買えるプラモデル。

▲え??? 何が入っているの??? これ何のプラモよ!!

 IV号戦車はタミヤを例にとっても、はるかモータライズ時代からの古豪IV号D型、MMシリーズ中興のH、J型、さらに近年の行き届いたおもてなしのF、G型と、3代にわたりテイストが異なるものが発売されています。さらに海外に目を向けると昨今は中国や東欧、ロシア、ウクライナのメーカーによる百花繚乱ぶり。そんな中でも、今回ご紹介するウクライナのメーカー、ミニアートのセットはやりすぎなくらい凄いです!! マジでびっくりしますよ。まさに夢を買えるプラモデルです。

▲BIG SET??? こりゃプラモのビッグマックだね!!!
▲ええええ。ひと箱にこれが全部入っているの?? 

 ミニアートの1/35AFVキットはだいたい中身までついてきちゃいます。戦車のエンジンとか砲塔の内部とかそりゃぁすんごいもんですよ。Tこの段階で豪華版と言ってもいいような内容でした。
 ところがどっこい、さらにミニアートは追加でドン、地面とクレーンまでつけて、整備や修理をしているシーンを立体化したのです。その名もBIGSET。最高に分かりやすいネーミングはぶれない証。箱の完成版を見ると迫力満点のジオラマになっています。

▲箱の中身があまりにありすぎて、ランナーを入れた袋が立ちます。ひぇ~
▲そして地面です。薄くてたくさんのディテールがしっかりあって、塗ったらそのまま地面にできるぐらいの濃度です(バキュームフォームと言う手法で成型されていますね。気になる人は調べて見てね)
▲地面には履帯の跡まである!! その他には、瓦礫や轍のほか、クレーンを配置する台も彫刻されていて、だいたいどこに戦車を配置するのかもわかります
▲車体は中身を組むために本当にバラバラです。実車の装甲もほとんどスケールなりに縮小されてしまうので、底面など本当にペナペナです
▲中身にこだわったキットですが、もちろん外もすごいんです。転輪にはこまかく文字も刻まれ、ボルトを受ける穴も彫られている……。ご想像のとおり、サスペンションアームも細かく分解されています
▲整備チームのフィギュアもおのおの役目に沿ったポーズです。よーしやるぞ、と両手に工具を持ったエプロンアニキ。作業台の切り株もなかなかいい味出してます
▲工具箱の中のボルトやくぎ、よくぞそこに彫刻しておいてくれた。整備の人の工具ケースもそうなんですが、このへんの小物はもう見てるだけで楽しくなりますね……
▲説明書を見ると、分厚いうえに1工程が細かく描かれています。実際にやると、1ページあたり1時間半ぐらいかかります……

 実際に中身入りのキットを、中身が映えるように作らせようと思うと、このクレーン整備スタイルはじつにお似合いのスタイルです。ミニアートはフルキットを作る前には地面やストラクチャーなどを手掛けていたので、こういったセットはまさにメーカーの強みが表れています。説明書の最後のページには「お前もじっくりやればここまで来れるから来いよ!」と呼びかけられているような気すらします。草以外は箱のなかに全部入っていますからね。

 ニッパーを入れた瞬間、これはすごい時間がかかるキットだ……という予感と、この先の時間が溶ける音が聞こえました。難しいゲームをはじめて、最初のボスに出会った時のような感覚です。だけど私は説明書最後のページをこの目で見るまでは、あきらめるつもりはありません……! 全部盛りの夢を買ったのですから!!! あなたも一緒に夢が見れそうなプラモを見つけてきて作りましょう!!

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けんたろう

各模型誌で笑顔を振りまくフォトジェニックライター。どんな模型もするする食べちゃうやんちゃなお兄さんで、工具&マテリアルにも詳しい。コメダ珈琲が大好き。