戦場のおしゃれコンテストを味わうプラモ/ICM ドイツ空軍 パイロットセット

 先日フラッと靴を修理に行ったら「あそこのスーツ屋の店長、戻ってきたよ」と嬉しい知らせを聞きました。
 その後、あいさつに寄ったら「あ、これ良いよ」と言われて、その生地がいかに素晴らしく、どういう形で仕立てるとカッコ良いのかという話をしてくれました。スーツの生地を手にして完成品に想いを馳せるように、目を見張るほどのかっこよさを持ったフィギュアを一度でも作ると、ランナーの状態でもワクワクしてしまいます。
 私にとっては1/32という大きめな飛行機の世界を彩るために作られているフィギュアがまさにそれ。その中でも世界を拡張しようとし続けている、ICMのプラモデルは格別のかっこよさがあります。

 戦車などをはじめとする陸モノとの最大の違いは、戦闘の最中ではないということで、着陸後の人々の営みを描写したキットがほとんどを占めています。
 そのせいか、どことなく朗らかな雰囲気の人々が並んでおり、忙中閑ありといった様子の姿はキリッと来た服装にリラックスしたムードが楽しい。その中でも屈指のかっこよさを誇るのが、このドイツ国防空軍のキットだと思います。太もも部分が膨らんだデザインの乗馬パンツがかっこいい。
 そして裾がリブ仕立てではなく、シャツのようなラウンドカットで仕立てられたフライトジャケットを着ている点もとても気になります。フライトジャケットってこんな形もあるのか?

 調べてみると、この頃のドイツ空軍では特にフライトジャケット(ドイツ語ではフリーガーヤッケ)を制服として規定してなかったようです。
 個人で仕立てられたものも多く、それぞれがカッコよさ競い合っていたせいもあり、バリエーションが多彩だという話も出てきました。前職では年に2度の展示会で全国各地のメンバーが一堂に会したものですが、そのときはまさに特別なスーツスタイルに身を包んだ者たちのかっこよさの競い合いだったのを思い出しました。
 この一味違うフリーガーヤッケを男性がとにかくカッコよく、週末のお出かけはいつもよりおしゃれをしたくなる。ICMの1/32の空飛ぶ男たち、本当に素晴らしいのでどんどん発売されることを願ってます。

<a href="/author/crisci4mens/">クリスチ</a>
クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。