お好みの難易度でプレイできるプラモデル/タミヤ 370Z ヘリテイジエディション

 2種のシルバーメッキに黒とシルバーのプラスチック。そしてなによりイエローのボディに一目惚れしたタミヤのフェアレディZ ヘリテイジエディション。組んでみて感じたことは、コンパクトなパーツ数なのにプラモデルという遊びの基礎からバチバチに作り込むスタイルまで全方位に対応した内容だということ。カーモデルはちょっと難しそうだな……と尻込みしている人、ぜひこのキットで仲良くなってください。

 カーモデルでは細密な表現になりがちなシャーシ〜足周りだけど、このキットの構成はごくごくシンプル。「現代的なプラモなのに、こんなにパーツ数が少なくて大丈夫!?」と思うほど手早くカタチになってくれる。かといって立体感がないわけではなく、タミヤらしい「省略の妙」が存分に味わえます。ちなみにこちら、エンジンが入っていないタイプのカーモデルです。

▲なんとリアアクスルは一本の金属シャフト。これによってスムーズな組み立てとガッチリした強度が得られます。

 フロントはサスペンションの仕組みを詳細に再現するよりも、完成後に見える裏側の彫刻に注力。ステアリング機構も必要最低限のパーツ数となっていて、一気にクルマの骨格が出来上がっていくのが楽しい。たとえばここを夕食の後にさらっと貼るだけでも、まずはカーモデルの基本的な構成を知ることができます。シルバーと黒の組み合わせに黄色い差し色が入るのもなんだか楽しい!

 キャビンは左ハンドル仕様と右ハンドル仕様を選んで組み立てられます(ダッシュボードがまるまるふたつ入っているのだ!)。シフトの基部やシート後部に配されたシルバーのパーツもすごく良いアクセントだし、何よりもドアの内張りにイエローのパーツがバシッと入るとレーシーな気分が盛り上がります。こんなふうに、プラスチックの色を効果的に配置するカーモデルは本当にワクワクしますね。

 フロントとリアの灯火類はボディ内側からメッキパーツを貼り付け、外側から透明のカバーを被せるという構成。メッキパーツは通常のプラモデル用接着剤が効かないので、接着したい部分のメッキをヤスリやカッターで剥がすか、メッキパーツを貼ることの出来る接着剤を使えばOK。このへんの組み立て工程はちょっとだけ難度が高く、じっくり作業したほうが良さそうです。

 塗料は窓の周りを黒く塗った(カット済みマスキングシートが入っているので安心!)以外はいっさい使わず、ピシピシと組み立てるだけで端正なフェアレディZが出現しました。もちろんここから付属のデカールを貼ってさらにキリッとした姿にするもよし、ボディを全く異なる色で塗ってもよし。ストレートに組んでもバリバリに塗装して仕上げても必ずクールな完成品が手に入るカーモデル、ゴールデンウィークのロスタイムにもピッタリです。

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からぱた

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。